骨の成長と新陳代謝について知ろう!!

 

 

 

体が成長していくとき、骨も成長します。骨が伸びるときには骨の端の軟骨の組織が増殖していくことで、長くなっていきます。軟骨が全部硬い骨になると骨の成長が止まります。大人になって骨格が完成しても、骨は新陳代謝を行い、数年かけて骨が入れ替わるといわれています。骨芽細胞と破骨細胞がその働きを担っています。

大人になると身長が伸びなくなるのはなぜ?

人の身体は、全身の骨が少しずつ伸びることで大きくなっていきます。体が成長していくとき、骨も成長します。

多くの骨が最初は軟骨です。成長期の子供の骨の両端には、「成長版」と呼ばれる軟骨層があります。ここには骨をつくる「軟骨細胞」や「骨芽(こつが)細胞」「破骨細胞」が大量に損刺し、これらが成長ホルモンの働きで活性化すると、分裂を繰り返しながら少しずつ骨が長くなり、成長していきます。

また、思春期になると、成長ホルモンに加えて骨芽細胞の働きを高める「性ホルモン」が増えることで、身長(骨)も一気に伸びます。

しかし、成長版の軟骨細胞は、ある程度骨が成長すると分裂をやめてしまいます。その時期、つまり身長が伸びなくなるのは女性で15~16歳、男性で18歳頃と言われますが、これには多少の個人差があり、20歳くらいまで伸びる人もいます。

思春期が来ると、最終身長はだいたい決まってしまいます。骨の両端にある成長板は、「骨端線(こつたんせん)」とも呼ばれ、骨端線が確認できれば、まだ身長が伸びる「伸びしろ」があると期待できるのです。

骨端線は20歳を過ぎたあたりから徐々に骨に変わって白くなり、やがて消えてしまいます(骨端線が閉鎖する)。骨端線が消えると身長はそこで止まってしまいます。

弾力性のある軟骨が硬い骨になりながら伸びていく

身長が伸びなくなっても背骨は20歳、手足の骨は30歳頃まで骨量が増え続け、大人の身体をつくっていきます。

赤ちゃんのころの全身の骨の数は300個ほどですが、成人では200個ほどになります。なぜ骨の数が減るのかといいますと、成長していくにつれて軟端軟骨同士がくっついてひとつの骨になる部分があるからです。

また、手の手根骨(しゅこんこつ)は、成長するにつれて骨が現れます。

 

骨芽細胞と破骨細胞によって新陳代謝を繰り返す

骨の表面には、骨をつくる骨芽細胞と骨を割る破骨細胞が並んでいて、絶えず骨をつくったり削ったりしています。破骨細胞が古くなった骨を溶かし、そのあとに骨芽細胞がとりついて、カルシウムを骨に付着させながら骨を形成していきます。身長の伸びが止まっても骨は正常に新陳代謝を繰り返していて、数年経つと完全に別のものと入れ替わっているのです。

骨から出る若返りのメッセージ物質とは?(骨を鍛えると若返ることができる!!)

記憶力・筋力・精力アップ、活性酸素の除去、肌の活性化を行うオステオカルシン

長い間「体を笹瀬、内臓を守るためのカルシウムのかたまり」と思われていた骨ですが、最近の研究で、骨が出すメッセージ物質が脳や体に働きかけてさまざまな機能を維持・向上していることがわかりました。

とくに「骨芽細胞」が分泌するたんぱく質のひとつ、「オスティオカルシン」は「記憶力」や「筋力」そして男性の「精力」などをアップし、「活性酸素の除去」や「肌の活性化」にも効果がある若返りの物質として注目を集めているのです。

オスティオカルシンは、骨に0.4%ほど含まれる物質ですが、微量が骨の中から血管を通じて全身に届けられ、脳や筋肉、精巣などに働きかけます。

免疫力をアップするオステオポンチン

また同じく骨芽細胞が出す「オスティオポンチン」というたんぱく質も、老化や免疫にかかわる物質です。

オスティオポンチンが減少すると、骨髄内の免疫細胞が減少し、免疫力がしてがんなどのリスクが高まるといわれています。

 

骨そしょう症も骨からのメッセージ物質が関与しています

骨粗鬆症も骨が分泌する「スクレロスチン」という物質の異常発生が原因となっている可能性も高く、高齢者だけの病ではないとされています。

骨への衝撃不足を続けていると「スクレロスチン」が大量発生されるので、運動等により骨に衝撃を与えることは必要だとされています。

牛乳は骨粗鬆症を防ぐことができるの?

骨粗鬆症を増やし、骨粗鬆症を防ぐ飲み物の代表とされた牛乳ですが、最近では飲み過ぎると逆に骨粗鬆症の初期症状を起こすという説があります。

牛乳1リットルにおよそ1200ミリグラムのカルシウムが含まれていますが、カルシウムが体内で代謝されるためのマグネシウムがほとんど含まれておらず、大量に摂取すると体内のミネラルバランスをくずす可能性があるというのです。(科学的に実証されてはいません)

骨は、常に新陳代謝を繰り返して、毎日少しずつ入れ替わっています。全身の骨が入れ替わるには、成人でおよそ3年かかるといわれていますので、実に骨の量を増やし強くすることは大切なのです。そこで効果的だと言われているのが両足のかかとを上げて、ストンと落とす「かかと落とし」です。ただし、強すぎると逆に膝や腰を痛める可能性があるので、弱めから始め、だんだん強くすることをお勧めします。

子供の足の痛み「成長痛」

夕方から夜間にかけて、突然、膝を中心に下肢が泣くほど痛みますが、朝になると治っているという経験をしたことはありませんか?また、お子様でそのような痛みを訴えたりしていませんか?

これは「成長痛」という痛みで3歳頃から小学校の手学年に多く、成長する骨の痛みや心理的ストレスが原因と言われています。(30%ほどの子供が経験すると言われています)マッサージや温めたり、抱きしめてあげると効果的です。

骨に関するウソほんと??

身長は朝と夜とでは2センチメートルほど違う

背骨の23個の椎間板が日中立って生活する間に重力で少しずつつぶれて短くなります。

なので夜には2センチメートルほど身長が低くなります。

けれど、寝ている間に元に戻るため、朝にはまた2センチメートルほど身長が伸びています。

寝る子は育つってホント?

身長は遺伝ですべてが決まると思っている方も多いと思います。もちろん、遺伝的要素もあるのですが、睡眠、運動、食事、ストレスなどの後天的環境要素も大きな要因となります。「寝る子は育つ」のことわざどおり、成長ホルモンが分泌されるのは寝ている間です。成長のためにも質の良い睡眠をとることは大切なのです。

子供の頃の運動のし過ぎは身長を止めるの?

これは間違いです。

骨が伸びている間は運動してもそんなに筋肉はつきません。

高校生になって体が大人に近づくと筋トレ効果は出ます。

筋トレは骨を強くするってホント?

本当です!!

体重負荷をかけることは骨を強化して、運動機能の低下を防ぐことができます。

筋トレは体重負荷をかけることができるので、骨を強くすることができます。

ご自身の身体のパフォーマンス(筋肉の状態)をチェックしてみましょう!!

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