寝る4時間前までに食事を終えた方が良いの?

夜遅くに食事をするのは病気の元です。私たちの身体は食べたものが完全に消化・吸収を終えるまでに4時間程度かかります。なので、夕食は寝る4時間前までに終えるようにするのがベストです。

食事をしてすぐに寝てしまうと、全く動かないためブドウ糖が溜め込まれて肥満につながります。さらに夜遅くに食事をする習慣は「インスリン抵抗性」を引き起こしやすいこともわかっています。

インスリン抵抗性とは、簡単にいえばインスリンの効き目が悪い状態のことです。この状態が続くと、血糖値の上昇を抑えることができなくなり、糖尿病になるというリスクが高まってしまいます。

さらに、夕食はできるだけ糖質を控えめにしましょう。太っている人の大半は、夜に糖質をたくさん摂る生活をしています。夜にご飯をめいいっぱい食べ、そのあとでスナック菓子をほうばるというパターン・・・身に覚えはありませんか?

夕食ジに晩酌するのは決して悪いことではありませんが、ビールと日本酒は糖質が多いので控えめにしてください。辛口の白ワイン、ポリフェノールが豊富な赤ワインがお勧めです。

食べる順番で血糖値も変化する。野菜を先に食べると太りにくい!

「食べ順」「ベジタブルファースト」という言葉を見聞きしたことはないでしょうか?最近、世間のダイエット方法でもよく取り上げられているキーワードになるのですが、まず最初に野菜から食べて、その後は肉、魚といったタンパク質のおかず、最後は炭水化物を食べるちという食事の仕方のことです。この順番で食べると太りにくくなると言われています。

先に主食であるご飯やパンと一緒にメインのおかずを食べると、血糖値が一気に上昇してしまうので、まずは繊維質が豊富な野菜類、次が消化が遅いタンパク質の順番で食べると、血糖値の上昇を緩やかにするメリットが得られます。その差は下の表を見ていただくと一目瞭然です。

その際、食べる時間はなるべく30分以上取り、口の中の消化酵素とよく混ざるように1口につき30回程度は噛んで食べるのがお勧めです。

レストランのディナーコースメニューのように、ゆっくりと食事を摂ることで、満腹中枢に満たされた!というシグナルが送られます。結果的に食べているメニューは同じでも、食べる順番を変えることで肥満予防になり、糖尿病のリスクを減らすことができるのです。

むくみを解消するカリウム

現代人の多くは濃い味付けの食事に慣れてしまっているため、知らず知らずのうちに塩分を摂りすぎ高血圧になってしまう人が少なくありません。

でも、この高血圧、薬を飲まなくても日々の食事を少し工夫することで改善が期待できます。野菜などに含まれているカリウムと呼ばれるミネラルは、体の塩分を排出し、血圧を下げる効果が期待できるほか、利尿作用もあるため、体のむくみも解消してくれます。

カリウムはナトリウム(塩分)とペアで働き、細胞の中と外で体液の浸透圧を維持して、血圧や体液濃度のバランスを調整しています。この浸透圧の仕組みを利用して、カリウムを多くとることで細胞内の余分なナトリウムを対外に排出し、血圧を下げることができるのです。

では、具体的にどんなものにカリウムが含まれているかというと、野菜や果物に多く含まれます。

ただ、イモ類や果物は糖質も多く含んでいるため、糖質制限と並行して行うなら、ホウレン草やタケノコ、白菜、枝豆などがお勧めです。

若々しくパワーの溢れる体を作りましょう!

最近話題の「カルノシン」という物質をご存じでしょうか?ウナギや鶏のササミ、胸肉のほか、マグロなどにも多く含まれる健康成分で、非常に強い抗酸化作用を持つことで注目を集めているほか、「カルノシン」はAGEも強力に抑える効果があることがわかっています。

このように驚異的な抗酸化力を持つ「カルノシン」ですが、うなぎや鶏肉、マグロなどを積極的に摂ることで、老化の原因物質である活性酸素を体内から取り除き、活力にあふれた若々しい肉体を作り、維持することが期待されています。

日頃から美容、健康のため、体に気をつかっている人などにとっても嬉しい効果がたくさんあるので、天然の抗酸化物とも呼べるカルノシンを含む食べ物は非常にお勧めです。

日々の中で最近少し疲れがたまってきているなと感じたときや、再び1週間を乗り切るパワーをつけたい人など、カルノシンを豊富に含んだウナギやマグロ、鶏肉料理をがっつり食べて抗酸化力をアップしてパワフルに活動しましょう

カカオ70%以上のチョコレートで健康に

ポリフェノールはとても身体にいいという話をテレビや雑誌などで見聞きしたことがある人は多いと思います。

「ポリフェノール」というのは、植物が活性酸素から身を守るために作り出す抗酸化物質で、老化を抑制する効果があります。このポリフェノールは多くの植物に含まれている成分で、チョコレートに含まれる「カカオポリフェノール」、豆腐や豆乳などの大豆製品に多い「イソフラボン」、緑茶の「カテキン」、コーヒーや紅茶の「タンニン」、ウコンに含まれる「クルクミン」などのポリフェノールの一種です。

これらは日々の食事の中でさまざまな食べ物から摂ることができます。ポリフェノールを多く含む食材の中でも、一般的に認知している人も多く有名なのが赤ワインでなないでしょうか?

ポリフェノールの一種であるアントシアニンが豊富で、その優れた抗酸化作用は赤ワインの産地であるフランス人に心疾患が少ない理由として注目されています。

ブルーベリーもアントシアニンを多く含んでいるのでお勧めですが、あまり知られていないところでは、タイが原産地の黒ガリンガルに含まれるアントシアニンはブルーベリーの約3倍であり、クルクミンやポリメトキシフラボノイドというポリフェノールも豊富に含有していますので、最強の抗酸化植物として注目を浴びています。

黒ガリンガルについての詳細はこちら

さらに、チョコレートは赤ワインと比べても10倍多いポリフェノールを摂取できますが、商品によっては糖質も多いので、カカオ含有率が70%以上のものを選びましょう。

コラーゲンは口から摂取しても意味がありません!

今も昔も、世の多くの女性は「コラーゲン」が大好きです。うるおいを保って肌を艶々になるなどの触れ込みで、多くのコラーゲン商品が開発され、女性たちを虜にしております。

しかし・・・コラーゲンはそえ自体を食べ物なので摂っても、肌や関節に良い効果は特にありません。

そもそも私たちの体内にあるコラーゲンは、酵素と同じで、すべて体の中で作り出されたものです。外から直接補給するものではないのです。食べ物やサプリメントでコラーゲンを摂っても体内で消化される際にアミノ酸に分解され、吸収sれる時点でコラーゲンではなくなっているのです。

体内のコラーゲン量を増やしたければ、その生成に必要な壊死分を食事などでそろえてあげることが必要です。そのためにはさまざまな栄養素やビタミン、ミネラルをしっかりと取ることができる質の良い食生活が大切です。

上質な霜降り肉を食べても、その脂肪がそのままお腹につくわけじゃないのと同じ理屈で、コラーゲンをたくさん摂ったからといって体内のコラーゲン量が増えるわけではなく、コラーゲンの見た目のプルプルが食べてもお肌がプルプルになるわけではないのです。

人工甘味料は健康の味方ではなく敵です!

糖質ゼロの飲料水やノンシュガーが、今やダイエットを意識している人にとっては夢のような商品として大人気です。甘いのに糖質はゼロとなれば、人気が出るのは当たり前なのですが、この人工甘味料を使った商品には、とても危険な落とし穴があります。

2015年、イギリスの科学雑誌「ネイチャー」に、アスパルテームなど代表的な人工甘味料の水溶液をマウスに与えたところ、普通の砂糖より血糖値があがったという実験結果が掲載されました。そのマウスの腸内細菌を移植する実験でも、人工調味料を与えたマウスの細菌では、移植されたマウスの血糖値も高くなったそうです。

これは人の身体も同じで、人工甘味料を摂ることで腸内細菌が変化することがわかっています。

糖尿病のリスクを恐れて人工甘味料に頼りすぎると「耐糖能(=ブドウ糖を処理する能力)が低下し、かえって糖尿病になりやすくなるというわけなのです。

人工甘味料だけでなく、「果糖ブドウ糖液糖」や「果糖液糖」「異性果糖」と行ったものにも注意が必要です。これらは、清涼飲料水や栄養ドリンク、ガムシロップ、焼き肉のたれのような調味料に非常によく使われています。

異性化糖の健康への懸念が広まったのは2004年です。ルイジアナ州立大学およびノースカロライナ大学研究陣によってAmerican Journal of Clinical Nutrition(AJCN)誌にて発表された「米国内における果糖ぶどう糖液糖と肥満の発症との関係を調査した研究」がきっかけのようです。

この研究では果糖ぶどう糖液糖の消費の増加は、砂糖よりも肥満の原因になりやすいと述べられています。
この発表を機に、果糖ぶどう糖液糖がメディアで取り上げられ、関連記事や研究が増えました。
この流れに対して、
2008年、米国医師会(American Medical Association : AMA)はAmerican Journal of Clinical Nutrition (AJCN)誌にて
異性化糖(果糖ぶどう糖液糖)としょ糖を比較して代謝の違いはほとんど見つからなかったことを発表し、
異性化糖(果糖ぶどう糖液糖)の消費量の増加と肥満の関連については否定をする形となりました。
しかし、一度広まった懸念はなかなか払拭されないようで、
いろいろな企業は甘味料を異性化糖から砂糖に変える動きとなりました。


大手のコーヒーショップであるスターバックスコーヒーも、2009年に菓子パン類の甘味原料をすべて、砂糖に切り替えたそうです。
このため、アメリカでの果糖ぶどう糖液糖の消費量は現在減少傾向にあります。

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