腕の骨格と筋肉について知ろう!

腕は上肢といい、肩から肘までを上腕、肘から手首までを上腕、肘から手首までを前腕といいます。

このページでは肩から肘、肘から手首までの腕の働きを説明します。

腕の骨格系の構造

上腕骨(肩関節と肘関節によってさまざまな動きが可能になる)

肩から肘を形成する上腕骨は、肩と肘の2か所に関節があります。肩につながるほうはボールを半分にしたような半球で、肩甲骨とつながって肩関節を構成し、肘につながるほうは、肘関節を形成しています。

肘関節(日常生活に欠かせない肘の曲げ伸ばし)

肘関節は、腕の骨である上腕骨、橈骨、尺骨で構成されており、曲げたり伸ばしたりの運動をおこなうなど日常生活の動きに欠かせない部位です。

食べたり解体r物を持ったりなど、何か作業をしているときにはほとんどの場合、肘が曲がっています。そのほうが、手が体に近くなり、作業しやすいからです。

橈骨・尺骨(前腕を形成する2本の骨)

肘から下の前腕には、橈骨と尺骨という2本の骨がほぼ平行に並んでいます。骨は親指側についている骨で、尺骨は小指側にある骨です。

膝関節は主に尺骨がメインで役割を果たし、手首のほうでは主に橈骨がメインで役割を果たしています。

腕の筋肉系の構造

上腕二頭筋(肘を曲げる動作やねじを回すときに動く)

上腕二頭筋は上腕の前面、肩から肘にかけての筋肉です。

肘を曲げたときに筋肉が縮んで盛り上がるので、力こぶとして見ることができます。

重い物を持ち上げたり、ねじやびんのふたを回したりするときに力を加えているのも上腕二頭筋です。

ねじやふたなどが時計まわりで締まるようにできているのは、人が手で回す動作をするときに、時計回りにひねったほうが力を入れやすいからです。

上腕三頭筋(肘を伸ばしたりボールを投げたりするときに動く)

上腕三頭筋は上腕の後面にある、肩甲骨から肘にかけての筋肉です。

腕立て伏せで肘を伸ばすときやボールを投げるときなど、肘を伸ばして押し出すときに力を発揮します。

手首(手のひらを前後、左右に振る動きを行う)

手首はサイコロのような骨と、前腕の橈骨の端とで関節を構成し、たくさんのじん帯でつながれている部分です。手のひら側に曲げたり手の甲側に反らしたりする働きと、親指側、小指側に傾ける動きをします。

手首は、それぞれの指から伸びる腱が浮いたり動いたりしないように、筋支帯(きんしたい)でおさえています。

前腕と手首の動き

図のような動きを連続で行うと、一見、手首の関節が回っているように見えます。しかし手首を回して手のひらの向きを変えることはできません。

このとき動いているのは前腕の橈骨と尺骨です。頭骨が尺骨のまわりでねじれるように動くことによって、手のひらの向きを変えているのです。

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