タイの代表的な美と健康の植物「ココナッツ」
ココナッツは、タイを始めとして東南アジア、そして世界中の熱帯地方で広く食されている果実です。
最近では含まれている栄養がもたらす健康や美容への効能が注目されており、ココナッツオイルやココナッツミルクという形で、日本人の食卓にも姿を見せるようになってきたのでご存知の方も多いと思います。
バンコクリンパマッサージ&理学整体スパRENEでは、マッサージやパック等に美容効果の高い高品質のココナッツオイルや手作り生ココナッツクリームを使用しております。
そんなココナッツですが、ココナッツオイルと、ココナッツミルクやクリームは、同じココナッツを原料としますが別のものになります。ここでは、その違いとココナッツオイルやクリームの栄養素・効能等についてご紹介しております。
ココナッツって何?
ココナッツはヤシ科ココヤシ属に分類される植物です。ココヤシになる果実のことをココナッツといいます。
果実は通常、成熟と共に緑から黄色、橙黄色、灰褐色へ変化していくと言われていますが、その色調と大きさはココナッツの品種によって違ってきます。繊維状の硬い殻の中には大きな趣旨あり、種子の中が胚乳で満たされているのが特徴です。
果肉に含有される水分は多く、飲料として使われたり、ゼリー状の胚乳は直接食されることもあります。この水分は熱帯地方で「生命の水」と呼ばれており、大切な飲料とされています。
ココナッツの果実中の核内に入っている胚乳液は、ココヤシジュースとして知られており、タイでは屋台等で簡単に購入できます。胚乳そのものは核の内側に存在しており、白色の脂肪層を形成しています。
中国では古くからココナッツが栽培されていたと言われており、古古椰子と書かれます。マレーシアやインドネシア、フィリピンなどが中心的なここなっつの産地となっていますが、もともとこの木は、人類が誕生する以前から存在していたと考えられています。
ココナッツの栄養素
中鎖脂肪酸(ダイエット高価抜群!)
ココナッツの代表的な成分と言えば、中鎖脂肪酸です。ココナッツに含まれている中鎖脂肪酸は、主にヤシ科の植物の種子に含まれている天然成分で、母乳や牛乳にも含まれている栄養です。 植物油で中鎖脂肪酸を多く含むのはココナッツオイル(ヤシ油)だけです。
中鎖脂肪酸は肝臓で直接分解されるため、エネルギーへの変換の早さにおいて優れていると言われています。
ココナッツの固形胚乳を原料として作られるココナッツオイルやココナッツミルク(クリーム)には、中鎖脂肪酸が多く含まれています(60%含まれています)中鎖脂肪酸は体内での燃焼効果が高く、脂肪として蓄積されにくいのが特徴です。
中鎖脂肪酸は、一般的な油に含まれる長鎖脂肪酸に比べて分子の長さが短いため、体内に蓄積しにくく効率的に分解・燃焼される特徴がある脂質です。さらに、中鎖脂肪酸は、牛脂やラードといった動物性脂肪の燃焼を助けてくれます。身体に入ってしまった体脂肪を減少させるので、ダイエットにはすぐれた効果が期待できるのです。
そんなことから、食べ物として摂取することはもちろんのこと、経皮からもしっかりと吸収されますので、バンコク リンパマッサージ&理学整体スパRENEでは、痩身マッサージだけでなく全てのマッサージに必ずココナッツオイル又はココナツクリームを使用しております。
中鎖脂肪酸は、普通の植物油の半分ほどの飽和脂肪酸のことで、吸収が早く、すぐエネルギーとなるので体内に蓄積されにくいのが特徴。一般の食用油に含まれる長鎖脂肪酸は、カラダに吸収された後、リンパ管、静脈を通って脂肪組織、筋肉、肝臓に運ばれ分解や体内に貯蔵され、必要に応じてエネルギーとなります。しかし、中鎖脂肪酸は、肝臓へ通じる門脈→直接肝臓に運ばれ、効率よく分解されてエネルギーとなります(長鎖脂肪さの約4から5倍の速さ)。ココナッツオイルは中鎖脂肪酸の中でも特にラウリン酸を豊富に含みます。
ケトン体(脂肪を分解して中鎖脂肪酸からケトン体を作り出す)
人は動く時に必ずエネルギーを使います。この時のエネルギー源となるのが「ブドウ糖」と「ケトン体」です。
人の身体はご飯やパン、麺類などの糖質を摂取すると「ブドウ糖」を優先的にエネルギーにします。ところがブドウ糖ばかりがエネルギーとして使われていると、脂肪が分解されず、なかなか痩せることができないのです。
ところが、人間にはもうひとつエネルギー源となる物質があるのですが、それが「ケトン体」です。ケトン体は、糖質が体内で無くなった時の緊急時のエネルギー源として作られます。身体は飢餓状態(ブドウ糖がなくなった状態)において、身体に蓄えた脂肪をつかい、その脂肪をもとに肝臓でケトン体をつくり、それを各細胞のエネルギーとして利用する仕組みになっています。つまり、言いかえれば「ケトン体」は脂肪を分解してくれるといことなのです。なので、この機能を利用して通常エネルギー源として使われる糖質を制限することにより、身体に蓄えた体脂肪を分解してケトン体を作り出し、ケトン体を各細胞のエネルギーとして利用してダイエットしようというのが、糖質制限ダイエットなのです。
通常、身体のエネルギー源として優先的に使われるのはブドウ糖なので、体内にブドウ糖が十分にあるときは、ケトン体が作られにくい特性があるので、ケトン体を作り出すにはブドウ糖が体にない状態にしないといけないということです。糖質を常に控える・・・これはなかなか辛いことです。糖質制限ダイエットが、なかなか続かない理由はそこにあります。
しかし、ブドウ糖が体内にあるときでも、ケトン体を効果的に作り出す成分があります。それが「中鎖脂肪酸」です!!「中鎖脂肪酸」は、摂取後、直接肝臓まで運ばれることは前述しましたが、血中ケトン大量の変化を調べたところ、一般的な油に含まれる「長鎖脂肪酸」と比べて、同量の中鎖脂肪酸を摂取したときの方が、約10倍もケトン体が作り出されることが研究結果によりわかりました。
ココナッツオイルがダイエットに利用される理由は、糖質が含まれていないことと、このケトン体を作り出す中鎖脂肪酸が豊富に含まれているからなのです。
ココナッツオイルを摂取することによって、血液中のケトン濃度が上昇し、体内のエネルギー源がブドウ糖からケトン体に代わることを利用して、体内脂肪を燃焼させていこうというわけなのです。
さらに、ケトン体は酵素を活性化させる働きがあります。人間の身体は活性酸素が溜まると体内の細胞が酸化し、老化やさまざまな病気を引き起こす原因につながります。つまりココナッツに含まれる中鎖脂肪酸からできるケトン体には、老化防止やアンチエイジング効果が期待できます。
糖質制限ダイエットが失敗する理由
糖質制限ダイエットは、開始1週間で失敗する人が多くいます。「えっ、たった1週間で?それは根性が足らないでしょう!!」と思う方もおられるでしょう。けれど、実はこれは身体のシステムとして普通にありがちなことなのです。安易に糖質制限ダイエットを始めた方が陥る失敗ケースです。
実は、糖質を抜くと、予想以上に人間の体は低カロリーになってしまいます。つまり身体がカロリー不足に陥り、知らず知らずに飢餓状態になってしまっているのです。手がふるえたり、脚にまったく力が入らないという症状が出る方もいます。そして怖くなりリタイヤメントする方が非常に多いのです。
糖質制限ダイエット(ケトジェニックダイエットと呼ぶ方もいます)では、ケトン体をエネルギーとするのですが、糖質制限の開始後2,3日は”ケトン体回路”が働きにくく、ブドウ糖もケトン体も不足してエネルギー不足になり「けだるさ」や「イライラ」を感じてしまう場合があります。
これは「カロリー不足でケトン体回路が安定できなかった失敗例」であり、素人判断で安易に糖質制限ダイエットを行うべきでないとされる理由です。
糖質制限ダイエットを行うのであれば、ケトン体を安定せることが必要です。そのスイッチとして使用してほしいのがココナッツオイルなのです。
糖質制限ダイエット中は、ココナッツオイルを摂ることをお薦めします。
なぜかというと、ココナッツオイルに多く含まれる”中鎖脂肪酸”は、肝臓ですばやく分解されて短時間でケトン体エネルギーとなるからです。
ココナッツオイルは、「カロリー補給しやすい」「ケトン体にすぐになる」「ケトン体回路を活性化させる」という特徴により、ケトン体回路を素早く安定させるスイッチとなってくれるのです。
(ココナッツオイルは糖質制限ダイエットと非常に相性が良いのですが、当店では、糖質制限はできるだけ医師や栄養士等の専門家の指導のもと行うことをお勧めしております。また、当店のダイエットコースではココナッツオイルを使用しておりますが、スタッフに栄養士等の専門家がいないため糖質制限ダイエットの指導はしておりません)
ビタミンB1(炭水化物の代謝を促す)
ココナッツは、ビタミンB1の栄養を豊富に含んでいます。
ビタミンB1は、炭水化物の代謝を促す働きがあるビタミンです。
ビタミンB1には脳や神経の機能を正常に保つ働きもあるため、不足すると判断能力が鈍ったり手足のしびれの原因になることがあります。
にんにくなどに含まれる栄養素アリシンと同時に摂取することで、体内吸収率が上がります。
ビタミンB6 (タンパク質の代謝を助ける)
ビタミンE:トコトリエノール(強力な抗酸化作用)
ココナッツオイルに多く含まれているトコトリエノールは、ビタミンEの一種で強力な抗酸化作用があり、コレステロールや中性脂肪を低下させるという特有の作用、肌のシミ・しわを改善してくれます。
トコトリエノールは、「スーパービタミンE」と呼ばれる成分で、他にも以下のような効果があります。
①美肌効果
②美白効果
③コレステロール値を下げる効果 ④動脈硬化を予防する効果
トコトリエノールは吸収されてから皮膚に多く分布されるので、紫外線による酸化からお肌を守り、特にシワや美白に効果的がると言われています。
ナイアシン( 二日酔い防止に効果あり)
ココナッツには、ナイアシンという栄養が含まれていることも覚えておきましょう。
ナイアシンはアルコールの代謝を促す作用がある栄養のため、二日酔い防止に効果があります。
さらに、ナイアシンは皮膚や粘膜を健康に保つ効果や補酵素として三大栄養素の代謝を促す働きもあります。
葉酸(胎児の先天異常を防止する)
ココナッツは、葉酸を摂取できることも特徴のひとつと言えます。
葉酸は、細胞内のDNAやタンパク質の合成を助けて、胎児の先天異常を防止する効果のある栄養です。
また、血液の赤血球を作る働きもあり、貧血予防の効果も高いため、葉酸は妊娠中に限らず女性が多く摂りたい栄養です。
カリウム( 細胞内の水分浸透圧を正常化する)
ココナッツは、カリウムも含んでいることを忘れないでください。
カリウムは、細胞内の水分浸透圧を正常化する効果がある栄養です。
水分を多く摂ったり塩分の多い食事を好む方は、カリウムを多めに摂ることで栄養のバランスが良くなります。高血圧対策にも効果的ですね。
筋肉の収縮を正常化させる働きもあるので、脚のけいれんが気になる人にもおすすめの栄養です。
ラウリン酸(腸の働きを促進する)
中鎖脂肪酸の成分である「ラウリン酸」には、ウイルスなどに負けない抗菌作用や免疫力を高める作用があるといわれています。
感染症のリスクを下げることが期待できる。ラウリン酸は体内に侵入してくる病原菌を退治してくれる抗菌作用があり、痛みの原因となる炎症を抑える抗炎症作用もあるため、帯状疱疹やヘルペスなどの症状を改善する効果もあると言われています。
さらに、体の中に溜まった老廃物を外に出すデトックス作用もあるので、便秘解消効果が期待できます。
RENEスパで使用しているのはエキストラヴァージンココナッツオイル
ココナッツオイルは「精製ココナッツオイル」と「ヴァージンココナッツオイル」の2種類に分けられます。
基本的にココナッツオイルといえば、前者の精製されたタイプを指すことが多いのですが、当店のおすすめはやはりエキストラヴァージンココナッツオイルです。エキストラヴァージンココナッツオイルは、低温圧縮一番絞り無精製、無漂白で厳しく管理されて出荷されています。精製ココナッツは加熱処理によってココナッツ独特の甘い香りや不純物が取り除かれているため、癖がなく使いやすいのが特徴です。
ただし・・・製造過程で臭いや不純物とともに、ココナッツオイルに含まれる栄養素も減少してしまうため、栄養素の吸収や保湿効果はヴァージンココナッツオイルよりも劣ってしまいます。しかし、その分肌への刺激も少なく、敏感肌の方でも安心して使うことができます。
一方、ヴァージンココナッツオイルは、加熱処理をしていない天然のココナッツオイルを指します。ほとんど手を加えていないので、ココナッツに含まれている栄養成分をそのまま取り入れることが可能です。
当店では、お客様にココナツオイルの効果をしっかり実感していただきたいので、ボディのマッサージには精製ココナッツオイルではなくヴァージンココナッツオイルを使用しております。
ココナッツオイルとココナッツミルク、ココナッツクリームは別のもの
人気のココナッツ系の商品としてココナッツオイルとココナッツミルクがあります。さらに、紛らわしいのはココナッツミルクとココナツクリームです。これらは、原料は同じココナツになるのですが、製造方法や使用方法等に違いがります。けれど元をたどれば同じココナツから製造されているので兄弟だといえますし、含まれている栄養素も同じです。ただし含有量や吸収率にそれぞれ差がありますし、値段もかなり違います。
ココナッツの果実からは
①果肉の部分から絞る「ココナッツミルク」
②ココナッツミルクから分離させる「ココナッツオイル」
③ココナッツミルクからさらに水分を除去する「ココナッツクリーム」
④中心の水分「ココナッツウォーター」
が取れます。
製造方法が違う
ココナッツオイル
ココナッツミルクには水分やミルクの成分の他、オイルも含まれている。ココナッツミルクからオイルだけをさらに抽出して作っているのがココナッツオイルである。ココナッツ
ココナッツミルク
ココナッツには内側に白い固形胚乳と呼ばれる実の部分があるがが、その白い部分を砕いて煮だしたり搾ったりすることで液体になって作られるのがココナッツミルクです。
ココナッツクリーム
ココナッツミルクに類似し、より水分の少ないものである。違いは主に硬さにあり、ココナッツミルクが液体であるのに対し、ココナッツクリームは濃いペースト状である。
使用方法が違う
ココナッツオイル
飲んだり食べたりするだけでなく肌や髪のケアなどの用途で使うこともできます。当店ではフェイス及びボディマッサージの際にマッサージオイルとして使用しています。
ココナッツミルク
熱帯地方の料理に使用します。ココナッツミルクに含まれているトコトリエノールというビタミンEは抗酸化作用があり、活性酸素の発生を抑えるためアンチエイジング効果も高いです。
ココナッツクリーム
飲んだり食べたりするだけでなく肌や髪のケアなどの用途で使うこともできます。ココナッツクリームにもトコトリエノールというビタミンEが覆う含まれています。非常に高い抗酸化作用があり、活性酸素の発生を抑えるためアンチエイジング効果も高いです。また、トコトリエノールは経皮吸収されるため、スキンケアやヘアケアとして肌や髪に塗っても効果が期待できると言われています。
販売価格
ココナッツオイル
オイルの品質にもよりますが、高価です
ココナッツミルク
日常的、料理に使用しますので安価です。
ココナッツクリーム
ココナッツミルクから、さらに製造方法に手が加わっている分、ココナッツミルクより高く、オイルより安くなります。ただ、生ココナッツミルク(使用期間冷蔵保存で3日程)はより高価になります
お肌や髪に使用した場合の栄養分の経皮吸収率
ココナッツオイル
ココナッツミルクよりも落ちます。製造過程で高熱を使用しているものは、栄養素が壊れている可能性があります。
ココナッツクリーム
主として料理に使われますが、ココナッツクリームに含まれるトコトリエノールは経皮吸収されやすいため、髪の毛のトリートメント代わりに使用する人もいます。
ココナッツクリーム
ココナッツクリームには、に豊富に含まれている中鎖脂肪酸やケトン体の他に食物繊維、タンパク質、ビタミンミネラルなどの成分が豊富に含まれています。そのためココナッツオイルに比べて栄養価が高く、カロリーが低いのが特徴です。
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