筋膜リリース
筋膜リリースを行うと関節の可動域を拡大することができます
最近良く聞くけど「筋膜」って何?
あなたは「筋膜」という言葉を耳にしたことはありませんか? 最近はテレビの健康番組などでも健康法の1つとして「筋膜」が盛んに紹介されておりますし、書店等にも筋膜に関する本を目にする機会が飛躍的に増えてきました。
けれど、良く耳にする目にする「筋膜」ですが、それが何なのかを知っている人は意外に少ないのではないでしょうか?
実は医療的にも「筋膜」は骨や筋肉のようには重視されておらず、研究の対象からも外されていたのです。
バンコク リンパマッサージ&理学整体スパRENEのスタッフである理学療法士達は、医科大学で勉強中、100件以上の解剖実習があったそうですが、他の臓器を見やすくするために、筋膜は剥がされ破棄されていたそうです。
ところが!!
そんな筋膜が、近年、私達の体にとって、とても重要な存在だということがわかってきたのです。
そんなことから、今では筋膜は、私達が姿勢を保ったり、動いたりするために欠かすことのできない器官だと認識されており、医療や解剖学のみならず、リハビリテーションやスポーツ科学の分野でも研究が進められるようになりました。
私達を悩ませ苦しめる「こり」や「はり」「痛み」の原因には筋膜のよじれやこわばりが大きく関わっていたのです。
悪い姿勢や、同じ作業を繰り返すなどの偏った動作を長時間続けていると、不必要な負担が体の一部に集中します。そのことにより筋肉が固まり、それにともなって筋膜も自由度を失います。そうなると筋膜はよじれてこわばり、筋膜の上にある皮膚と筋膜の下になる筋肉がそれぞれ動きづらくなるのです。
つまり・・・ひとつの筋肉を包む筋外膜に問題が生じると、その上にある全身の筋肉を包む深筋膜に波及し、深筋膜のつながりを介して他の筋肉へ問題が伝播していきます。その結果、その配列上のすべての筋膜の動きや働きに影響を及ぼして十分な筋力を発揮できなくなるのです。
そうなってしまうと、もはや柔軟性もなくなり、スポーツではパフォーマンスの低下を引き起こします。そのことがひいては怪我を起す要因にもなるのです。
また、そうした筋膜のよじれやこわばりは、からだのこりやはり、痛みの症状となって現れます。この筋膜の機能異常の厄介な点は、その異常を他の部分で庇おうとして代償を生じさせることです。ある部分の筋膜のよじれやこわばりが深筋膜から広範囲に広がってしまうことで、筋膜自体が自力でほぐれることができなくなり、正しい姿勢や動作が制限されてしまうのです。
そのため、凝り固まった部分の筋肉をピンポイントにほぐすマッサージやストレッチ、筋トレ、鍼灸などの対処療法では、一時的に良くなってもすぐに再発してしまうことになります。
筋膜リリースをしないと、肩や首のこり、腰痛などの不快な症状からは永遠に解放されてないのです。
筋膜はどんな成分でできているの?
私達の体が動くのは、筋肉が働くからです。骨だけだと身体を動かすことはできません。筋肉は、「筋膜」という薄い組織膜に包み込まれています。さらに、筋膜に包まれた筋肉はグループごとに筋膜に包まれているのです。
筋膜は筋肉を包んだり、仕切ったりしているので、かなりの柔軟性があります。
そのため、萎縮や癒着しやすい特徴があります。この筋膜の萎縮や癒着がコリや痛みを招き、筋肉の柔軟性を損なう原因になるのです。
では、筋膜はいつたいどんな成分でできてるのでしょうか?
筋膜は、違った性質を持った2種類の繊維からできています。
1つはエラスティン繊維といってゴムのように自由に延び縮みします。もう1つはコラーゲン繊維といって、もとの形をしっかり保とうとします。そして85%が水分でできています。
私達のからだが形をくずさず、なおかつ自由に動けるのは、これら2つの繊維のお陰なのです。
そのため、体内に水分が少なくなったりストレスを受けたり、同じ姿勢で長時間作業をしたり(パソコンやデスクワークなど)、筋肉の柔軟性の低下などにより、筋膜同士が癒着してしまい、筋肉自体の動きを阻害してしまうのです。
筋膜は第二の骨格と言われています
筋膜は、ウエットスーツのように体全体に張り巡らされ、表層から深層まで立体的に包み込み組織を支えています。筋膜以外を溶かしてもちゃんと体の形が残るということから「第二の骨格」と言われる重要な存在です。
筋膜は筋全体を覆っている最外層の「筋外膜」、いくつかの筋繊維を連ねて覆っている「筋周膜」、さらに筋繊維1本1本を包む「筋内膜」に分けられます。
もっと厳密に区分けすると「浅筋膜(せんきんまく)」「深筋膜(しんきんまく)/腱膜筋膜(けんまくきんまく)」の5種類があります。
浅筋膜は皮下組織にあり、深筋膜は全身の筋肉をつなげてボディースーツのようにすっぽりと包み込み、筋外膜はひとつひとつの筋肉を包んで筋周膜と筋内膜に連続しています。
さらに筋周膜は筋束を、筋内膜は筋繊維1本1本を包み込んでいます。
意外に思われるかもしれませんが、私達を悩ませる肩こりや腰痛、冷え、むくみ、便秘などの不快な症状を改善するには「筋膜」の癒着を解消する必要があります。
筋膜は、前段で説明したとおり主としてコラーゲン組織が折り重なってできており、筋肉以外にも骨や内臓、血管、神経といった体の中のすべてのパーツを包み、支える働きもあるため「第二の骨格」と言われているのです。
この後説明しますが、私達が普段何気ない動作を繰り返して行えるのは、筋膜が筋肉を束ねることで、その動きをスムーズにしているお陰なのです。つまり筋膜は筋肉だけでなく、体の中のすべてのパーツを包み、支えているのです。
そのため、筋膜にねじれや縮みが生じると、全身に痛みやこりといった不快な症状が起きてしまいます。なので、肩こりや腰痛などを解消するためには、筋膜からしっかりとケアしていうことが重要なのです。
筋膜は体の重みを外に逃がし、体がスムーズに滑らかに動けるように働きます
人間の体の中で、体を支えている器官は何ですか?と質問すると、ほとんどの人が「骨」と答えられます。
でも、これは正しい答えではありません・・・
体を支えているのは「筋骨格系」という、体を支えたり動かしたりする器官のグループなのです。筋骨格系グループの中には、筋肉、骨、腱、靭帯等があり、「筋膜」も仲間として含まれます。
骨は、確かに私達の体の構造上、体を支えているように思えます。けれど、私達の体には建物のように上部から下部へと資材を倒れることなくしっかり積み重ねることができる「圧縮構造」といった最新技術があるわけではありません。
そのため、頭の重さが首にのり、頭と首を足した重さが肩や背中、胴体にのり、それらを足し合わせた重さが腰に乗ります。すると、最終的には体の重さ全部がたった30㎝弱の足底にかかってしまいます。
そうなると、脚を上にあげることさえできなくなってしまうのです。とても骨だけで、この重みに耐えることはできないのです。
けれど、私達の体は上下左右に自由に動かすことができますし、停止して姿勢を保つこともできます。それはなぜかというと、私達の体には、建築技術よりもすごい「重さ逃がすしくみ」があるのです。
そのしくみの正体が「筋膜」なのです。
私達の体にあるほとんどの筋肉は「表情筋」と呼ばれる顔の筋肉を除いて、関節をまたいで骨から骨へと付着しています。
なので、筋肉が動けば、関節を中心に関節を中心に、付着部同士が近づいて折れ曲がったり、回転したりします。つまり、体が動くのは筋肉があるからなのです。
そして筋肉には、からだを動かすだけでなく、支えるという仕事もあります。
その仕事をするのは「抗重力筋」という主にからだの背部になる筋肉になります。この筋肉があるお陰で、私達は長い間、立っていることができます。
筋肉は、筋繊維とそれを3層に取り巻く「筋膜」でできています。しかも筋肉から別の筋肉へと、個々の筋肉を越えて連続しています。筋肉が伸び縮みするために、この筋膜はあちこちへ移動します。
筋肉の働きに引っ張られたり、縮んだり伸びたり、緊張したら弛緩したりしながら、必要な場所へと移動するのです。
つまり、体に働く力を「軸の骨格」から「付属の骨格」へ、「付属骨格」から「軸骨格」へと、筋膜が伝えるわけなのです。この筋膜の働きにより、私達の体は、よどみなく滑らかに動くことができます。
このように筋膜がひっぱりあい、お互いに張力を持ちながら、体の平衡を保っていることを「筋膜の張力構造」と言います。
この筋膜の張力構造が、体にかかる重さを外に逃がし、私達の体が自由でのびやかな動きをつくってくれるのです。
どうして筋膜は縮んだり、ねじれたりするの?(筋膜はネットワークで働く)
筋膜の主な働きと、筋膜が縮んだりねじれたりすることはわかりましたが、ではどうして筋膜は縮んだり、ねじれたりするのでしょうか?
正常な状態では、筋膜は多くの水分を含み、しなやかで弾力性に富んでいます。「仕切り」として体内の器官(各臓器)を適切な位置に保ち、それぞれが機能にかなった、自由な動きを可能にします。
たとえば、隣り合っていながらも違う動きや働きをする筋肉同士は、それぞれ個別に機能できることが必要ですが、筋膜が筋肉を個別に包み、仕切ることで、それが可能になります。
筋膜は筋肉を個々に補強しながら、それらが互いに滑り合うようにする役割があるのです。
ところが・・・・、生活習慣のかたよりや、姿勢の動作のくせ、あるいは事故や怪我、病気、慢性的なストレス等の積み重ねから、からだのどこかに緊張が集中すると、その部分の筋膜に変化が起こります。
先ず最初に体液の流れが減少します。これは、体液を運ぶ脈管が筋肉の緊張によってしめつけられるからです。そのため、その部分に栄養がいきわたらなくなり、同時にそこから出た老廃物(乳酸、尿酸など)は排出されにくくなります。
こうして働きが低下すると、その部分のコラーゲンが固まり始めるのです。
筋膜の組織は主としてコラーゲンでできていることから、筋膜は柔軟性や弾力性を失って固くなります。すると粘着性が増してくるのです。
その結果、ねじれて萎縮したり、分厚くなったり、本来滑り合うはずのものが癒着してしまうわけなのです。
そうなると、それぞれ自由に機能することが妨げられてしまうことになり、本来違う動きをするはずの筋肉が、ある筋肉を動かすと一緒に動いてしまったり、伸縮するのに制限がかかってしまったりという不具合が生じてきます。
こうして、機能的でない運動パターンが生じ、その部分の運動能力が低下してしまうのです。
さらに、怖いのは、この筋膜の縮やねじれは、どこか1ヵ所に生じると全身にわたって影響を与えるのです。
ある部分にゆがみや緊張があれば、それに見合うようになんとかバランスをとろうとして体の他の部分でも緊張がおこり、その部分の筋膜も変化します。
いいかえれば、この働きのおかえで、多少の不具合や問題があっても、私達は日常生活をおくることができるわけなのですが、こうしてできあがった私達の体はゆがみのあるバランスの悪い体ということになります。
このように筋膜の縮やねじれは、全身のゆがみへと広がっていきます。これが全身にネットワークを形成している筋膜の強みでもあり弱みでもあるのです。
当店で理学整体を受けていただいたお客様は、理学療法士に過去の自分の生活習慣や運動経歴などを言い当てられて驚かれる方が多いのですが、これはその方の筋膜の短縮の仕方を見れば、経験値の高い理学療法士であれば推測がつくことなのです。
お客様の筋膜の短縮や筋肉のバランスなどのパターンを調べて行くと、これまでお客様がどのように体を動かす傾向にあったか、どのような姿勢で生活してきたかがわかってきます。それは、お客様の体がどのようにして体と動きを適応させてきたのかの証でもあるのです。
筋膜の癒着により引き起こされる症状とは?
ストレートネック
首は、本来ゆるやかに湾曲していますが、ストレートネックは首の骨のカーブがゆがみ、まっすぐになってしまった状態です。
パソコンやスマートフォンの普及に伴い、姿勢が悪い人が増えた結果、肩甲骨周辺の筋膜に歪みが生じて、ストレートネックになる人が増えています。
ひざ痛・転倒
肩甲骨まわりの筋膜に縮みやねじれが生じると、肩甲骨と連動している股関節にも影響が出ます。股関節痛を起すだけではなく、可動域が狭くなって股関節を動かしにくくなります。これは、人間が古代には四つ足歩行をしていた名残であり、肩甲骨と股関節は対になって影響を及ぼしあっています。肩甲骨周りの筋膜の癒着を放っておくと、スリ足になり、その結果ひざ痛が生じたり、転倒しやすくなったりしてしまいます。
脳梗塞・心筋梗塞
筋膜には内臓を支える役割もあるため、筋膜に癒着が起こると、内臓を支えられなくなり、機能の低下が起きてしまいます
すると内臓脂肪がたまったり、血行不良になるため、動脈硬化になることもあります。このような症状が進行すれば、脳梗塞や心筋梗塞の一因になりかねません。
筋膜リリースとは?
筋肉がスムーズに動くためには、筋膜の滑りの良さが必要になってきます。筋膜を柔らかくして滑りを良くして、解きほぐすことを「筋膜リリース」と言います。筋膜リリースを行うことにより、筋肉の柔軟性を引き出して、関節の可動域を拡大することができるのです。
定義としては筋膜リリースとは、筋膜の萎縮・癒着を引きはがしたり、引き離したり、こすったりすることで、正常な状態に戻すこと」とされています。そのため「筋膜はがし」と翻訳されて呼ばれることもあります。
筋膜リリースの方法としては、アイロンを使用するように、両手を使って皮膚表面を引きはがしたり、指で筋膜同士を引きはがしたり、手の平でこするよにしてマッサージしたりと、様々な方法がありますが、非常に行動なテクニックを要します。また非常に時間がかかることから、全身の筋膜リリースをするとなると相当大変なことから、自分の手でセルフケアとして筋膜リリースができるヵ所については、その方法を指導しております。
なので、バンコク リンパマッサージ&理学整体スパ RENEではプロの手で行う筋膜リリースとして、自分では手が届かない背中に対して、「肩甲骨はがし」と一緒に行うメニューを組んでおります。
また、バンコク リンパマッサージ&理学整体スパ RENEのほとんどのメニュー(理学整体・痩身・オステオパシー療法)に筋膜リリースを取り入れております。
★ こんな方におすすめです!
① 背中痛や肩こり・首のこりに悩まされている方
② 姿勢を良くしたい方(猫背、ストレートネックお治したい方)
③ 腰痛のある方
④ 骨盤に歪みのある方
★ コースの内容・時間・価格
【施術内容】
① 肩甲骨はがし
② 背中の筋膜リリース
③ 首と肩と腕の理学整体
④ 肩甲骨ハガシのセルフトレーニングの指導
【施術時間】 60分
【施術価格】 1500バーツ
★ こんな方におすすめです!
① 体のライン(姿勢)を綺麗にしたい方
② バストアップしたい方
③ 背中のハミ肉を除去したい方
④ 二の腕を細くしたい方
★ コースの内容・時間・価格
【施術内容】
① 肩甲骨はがし
② 背中の筋膜リリース
③ 首と肩と腕の理学整体
④ 背中と腕のンパマッサージ
⑤ スリミングラップクリーム
⑥ 肩甲骨ハガシのセルフトレーニングの指導。
【施術時間】 施術90分、運動指導15分 合計 1時間45分
【施術価格】 通常 3500バーツ プロモーション価格 2800バーツ
(2020年4月より開始。プロモーション期間2020年12月末)