肩まわりの骨格と筋肉について知ろう!

肩を構成している肩甲骨と鎖骨を合わせて上肢帯(じょうしたい)といい、肩を自由に動かすだけでなく腕の動きにも深くかかわっています。

肩回り周辺の僧帽筋や大胸筋も、腕の動きに重要な筋肉です。

このページでは肩回りの骨格と筋肉の働きついて説明しております。

肩回り骨格系の構造

肩甲骨(骨による支えが少なくあらゆる方向に動く)

肩の背中側にあり三角形をした肩甲骨は、ほかの骨格とのつながりが弱く、前後、内外、上下にとてもよく動くのが特徴です。

腕を上に上げると肩甲骨も回転し腕を前に突き出すと肩甲骨も前に回転します。肩甲骨が動かないと、腕の動きはとても限られてしまいます。よく動くために外れやすく、脱臼しやすい部分でもあります。

鎖骨(腕と体幹をつないでいるただ1本の骨)

胸の上部で水平に浮き出る鎖骨は、内側は胸骨と、外側は肩甲骨とつながっているので、鎖骨は1本で腕を吊っているような状態です。

鎖骨が折れると、胸は動かせなくなってしまいます。

僧帽筋

首と肩の間から背中の上部中央にかけて広がる僧帽筋は、肩甲骨を支える筋肉です。

肩甲骨を通して腕全体を引き上げる働きをするので、重い物を持ち上げる仕事をしている人は僧帽筋が発達しています。

重たい腕や頭を支えているので負担がかかりやすく、筋肉が硬くなると肩こりを起こします。

大胸筋(腕を上に上げるとき、大きな荷物を抱えるときに働く)

左右の胸の前面を覆う幅広い大胸筋は、胸板を形成する筋肉です。上腕骨で停止し、肩の動きに関係していて、腕を手前に引きつけたり、ボートのオールを手前に引き寄せたりする運動も大胸筋の強力な力を利用しています。ボディービルダーが胸の筋肉を強調するポーズをとったときに目立つ部分も大胸筋です。

三角筋(肩関節を覆い、肩のあらゆる動きのために働く)

三角筋は肩の関節全体を覆い、上腕の上のあたりに膨らみをつくる大きな筋肉で、腕を上に持ち上げ、外側に広く時に最も力を発揮します。肩関節の働きにはすべて関与し、鎖骨側、肩先、肩の後ろ側の3つに分けられ、肩の動きに合わせて役割を果たしています。

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