胸部の骨格と筋肉について知ろう!
心臓や肺を保護して、呼吸を補助する胸部ですが、いった胸部の骨格はどのような構造になっているのでしょうか?
胸部は左右合わせて24本の、湾曲した細い骨で覆われています。
鳥かごのような形状の骨の中に肺と心臓が収まり、肋骨の間にある筋肉は呼吸を助ける役割をしています。
このページでは胸部の骨格と筋肉の働きについて解説しています。
胸部の骨格系の構造
胸骨・肋骨(胸骨、肋骨は脊柱につながって形成)
胸の中心に位置する胸骨と左右に広がる肋骨を合わせた部分を胸郭(きょうかく)といい、肋骨はあばらぼねとも呼ばれています。
肋骨は左右合わせて24本あります。上から7番目までの肋骨は胸骨につながり、8番目から10番目まではすぐ下にある肋骨につながっています。
11番目と12番目の肋骨は、背中側の脊柱だけについています。
胸郭(心臓と肺を正垣から守る)
胸郭には、声明を維持するための重要な臓器である心臓と肺を衝撃から守る働きと、呼吸を助ける働きがあります。
胸郭が広がって肺が大きくなると息を吸い込み、胸郭が狭くなって肺が小さくなると息を吐きだします。
胸部の筋肉系の構造
肋間筋(胸全体を膨らませたり縮めたりする)
肋骨と肋骨の間には肋間筋という筋肉があります。肋間筋は肋骨を下から持ち上げる外肋間筋(がいろっかんきん)と上の肋骨を引き下げる内肋間筋(ないろっかんきん)の二層構造になっています。
外肋間筋は息を吸うときに働く筋肉で、内肋間筋は息を強く吐くときに働く筋肉です。
腹式呼吸と胸式呼吸
腹式呼吸では、主に横隔膜を下げて息を吸い込みます。胸郭全体を膨らませたり縮めたりして行います。人は腹式呼吸と胸式呼吸のどちらかだけで呼吸をしているのではなく、どちらも合わせて呼吸をしています。
横隔膜の働き
胸部と腹部を分ける境目には横隔膜という筋肉があります。
上に向かってドーム状に盛り上がっており、胸部と腹部を隔てています。
横隔神経に支配され、この神経が勝手に興奮すると横隔膜がけいれんを起こし、それがしゃっくりとなって現れます。