理学療法で行う物理治療とは?

物理治療とは、理学療法士にとって、ごく一般的な治療手段の一つになります。物理療法機器の効果は大まかにわけると「鎮痛」「機能改善」「組織再生促進」の3つになります。

この中でも、バンコク リンパマッサージ&理学整体スパRENEのお客様が、特に効果を期待されるのが「機能改善」です。機能改善とは、筋力強化や可動域改善のことを指しています。筋肉が弱く、可動域が少なければ当然姿勢も悪くなり、日常茶飯事に肩こりや腰痛に悩まされることとなります。もちろん様々なスポーツやゴルフ等のスコアにも影響が出てきます。

物理療法は、怪我や病気の治療だけでなく、機能改善にも早期に効果が期待できるためすぐれた治療方法になるのですが、これらの効果を適切に発揮するには、状態に合わせた機械を選択する必要があります。またその器械を使う理学療法士の技術力如何によっても効果に差がでます。患者さんの身体の状態を把握しながら、機器ごとに供給できるエネルギーの違い適切に判断して選択することが必要です。

ここでは、当店で受けていただける物理療法機器について説明しております。

物理療法はどういうケースに効果があるの?

物理療法の多くは慢性期の症状に対して使われます。

① 疼痛緩和(筋肉の痛みを疼痛といいます)~TENS(低周波)、干渉波(低周波)が適しています。

② 可動域改善(体のパフォーマンスを上げる)~超音波

③ 筋肉の強化にはEMS(低周波~高周波)

などが用いられます。

ちなみに物理療法は炎症がある急性期には適しておらず、炎症が落ち着いた亜急性期であれば超音波や極超短波(マイクロ)による組織再生の促進が期待できます。

急性期にはRICE処置が一般とされています(RICEとは安静、冷却、圧迫、拳上)

最近注目されている急性期に使える治療器として、マイクロカレントが注目されています。

マイクロカレント(微弱電流)

マイクロカレントとは、微弱な電流のことで無感覚であるため急性期でも使えるとして注目されています。効果は、主に治癒促進であり、鎮痛作用もあります。急性期特有の炎症や腫脹の軽減にも作用します。

最近注目されていますが、無感覚のためやや扱いにくいのと、文献によるエビデンスがまだあまりないのが課題だと言われています。

当店では、微弱電流を出すチタン製の治療器具で急性期の治療に当たるケースもまれにありますが、やはり急性期の治療はRICE処置を行うのが一般的です。

超音波治療とは?

超音波治療とは、その名のとおり超音波を使用した治療法になります。様々な痛みの症状に対応でき、効果も世界的に認められてます。特にスポーツ選手などが受けている療法でもあります。

超音波とは、人間の耳では聞こえないほど高い周波数(20KHz以上)で振動する音波です。この超音波の機械的な振動を身体に照射して、治療効果を上げるのが超音波治療です。超音波を照射すると、その機械的振動により、生体組織が加温されます。すると、生体内になる数μmの微小な気泡が圧縮と拡張を繰り返し、細胞膜を適度に刺激して細胞を活性化してくれるのです。

一般的には1MHzと3MHzの2種類の周波数を使用します。

周波数とは、よく見るパルスの波の図を思いうかべていただきたいのですが、あの波が一秒間に何回あるか?というものであり、単位はHz(ヘルツ)になります。

実際に超音波機器で、このHzを上げていくと1~5~10と上げるごとに、トン・・トントン・・・トントントントンと刺激の間隔が短くなり、20を超えるとトトトトトと刺激がつながり、いわゆる強縮になります。強縮とは、神経の活動電位による1つの刺激が重なり、ピクッとした1回の筋収縮がピクピクとつながって、関節を曲げるような持続的な筋収縮になることです。

1MHzはより深部まで到達するため、大きな筋肉の損傷などの治療に適しています。

3MHzは身体の表面から2㎝程度の部位に作用するため、表層部の治療に適しています。

お客様の筋肉の状態を診て、当店の優秀な理学療法士がHz数を判断します。

 

また、メリットとしては、金属が挿入されている患者さんにも使えます。金属挿入には、人工関節や骨頭をはじめ脊髄や骨折部の固定などで、理学療法の臨床ではよく出会うケースになるのですが、低周波や局超短波(マイクロ)は金属挿入部への使用は禁忌になります。

超音波治療の効果

高い周波数によるミクロマッサージ効果で筋・腱の緊張緩和や関節のこわばりを緩和します。

温熱作用により通常の温熱器に比べると深部の血流を促進させ疼痛を緩和する作用があります。

また、深部までの温熱効果で手の届かない筋・腱・靭帯といった深い組織に働き損傷部位を回復させます。

超音波療法には損傷した組織の修復を早める作用もあります。

傷ついた細胞を修復するためにはATPの合成、タンパク質の合成が不可欠ですが、超音波療法を行うことで上記の効果を亢進させる働きがあります。

ケガが慢性化した場合でも、慢性化した組織の伸展性を高める作用があるためケガの再発、硬縮を予防する効果があります。

  • 疼痛の緩和(外傷による疼痛、神経痛、慢性痛等)
  • 炎症の治癒促進(急性、慢性の炎症)
  • 創傷の修復促進
  • 骨組織修復促進
  • 軟部組織(筋・靭帯・腱・関節組織等)修復促進
  • 瘢痕組織の伸展性増大
  • 筋緊張の軽減 など

時間と価格

1部位 概ね5分~10分 250バーツ

電気刺激療法(ES)とは?

電気刺激療法(electrical stimulation)とは、TENSや干渉波と同じように電流による刺激の一種になり、神経・筋を興奮させるために経皮内に電流を利用する療法です。

一言でいうと、電気刺激は、強度や周波数を調整することにより筋収縮を得ることができるため、それを利用して随意的に収縮できない筋肉に対して運動を行わせる療法になります。メリットは、関節運動を伴わずに安全に筋収縮を起こさせることで、廃用性の筋委縮予防に適しています。強度を上げればそのまま筋力トレーニングとなるため、一般向きのシックスパッドのような商品もできています。

従来、神経・筋に対する治療方法がほとんどでしたが、近年、それ以外にも糖輸送体たんぱく質造花、血管の新生や血流増加なども報告されています。また、筋ポンプ作用も起こせるため、循環改善も期待できます。

さて、この電気治療ですが、整骨院(接骨院)や整形外科で何のタメにしているのか分からずに言われるがままにして貰っている人も多いと思います。そして、いつまでたっても良くならないのに、漫然と何ヶ月も続けている人もいますね。

電気治療の効果に疑問を持っている人は結構おられるようですが、それは、電気治療についてしっかり知識のある医者や理学療法士などが、その患者にあった電気治療を適正にしているかどうかの問題があるのではないかと思います。

バンコクRENEスパでは、医学学位を持つ理学療法士がお客様の状態を診て、電気治療の効果を期待できると判断した場合にのみ、お勧めさせていただいております。

こんな症状でお困りの方に効果があります

腰痛、ぎっくり腰、坐骨神経痛、ヘルニア、狭窄症、四十肩、五十肩、手足のしびれ、腱の断裂、肉離れ、テニス肘、野球肘、膝の痛み、捻挫、成長痛、ジャンパー膝、シンスプリント、ばね指、腱鞘炎、骨折の後遺症

電気刺激療法の効果

① 病気・手術後のリハビリ早期回復

② 疼痛の軽減

③ 関節可動域の改善

④ 日常生活における慢性的な痛み

⑤ しびれの改善・解消

⑥ ぎっくり腰・捻挫等の急性の怪我

時間・価格

1ヵ所 概ね15~20分 通常1200バーツ プロモーション 600バーツ (2019年12月末まで)

注)1回に行う施術は10分~15分くらいが適度で、15分を過ぎると効果が薄れてきて、20分以上やっても効果がありません。

低周波(TENS)とは?

低周波は電流刺激の中でも汎用性が高く、最も一般的な機器となります。種類としては、疼痛軽減目的のTENS、干渉波などが有名です。

他にもTESと言われる痙性麻痺の拮抗筋に対する刺激により随意運動を目的とするものや、FESという麻痺筋をかわりに筋収縮させて使うための電気刺激など、様々な種類があります。

しかし、基本的には電流による神経刺激であり、感覚神経に作用すれば鎮痛、運動神経に作用すれば筋収縮を起こします。感覚、運動の両方にアプローチできるため幅広く使えるメリットがあります。

電気療法の強度でいうと、弱いもの順に比較して、マイクロカレント(微弱電流)→TENS・干渉波(低周波)→ES(電気刺激)となります。

バンコクリンパマッサージ&理学整体スパRENEでは、低周波治療器はあまり使わずに、超音波や強度の強い電気刺激治療機器ESを使うケースが多いです。

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