腹部の骨格と筋肉について知ろう!
胃や腸などの大切な臓器が収まっている腹部には骨がありません。腹直筋や外腹斜筋などの筋肉に覆われています。体を曲げたり反らしたりするほか、腹部の筋肉には内臓を守るという重要な働きがあるのです。
このページでは腹部の筋肉の働きを説明します。
腹部の筋肉系の構造
腹直筋(前かがみになる働きや内臓を守る働きがある)
胃や腸は煽動運動(ぜんどううんどう)を行うため、骨があると動きが制限されてしまいます。そのため、腹部には骨がありません。
骨がない代わりに、腹直筋などの腹部の筋肉が内臓を守る役割を果たしています。腹直筋は、肋骨のなかほどから始まり、恥骨まで伸びる大きな筋肉です。
中央から縦半分に分かれ左右に4~5対に分かれていて、その境目は白線(はくせん)という線で分かれています。
前かがみになったり、仰向けの状態から起き上がったり、正しい姿勢を維持したりする働きがあります。
腹筋が割れるのはなぜ?
力強い体のイメージがある腹直筋は、鍛えるといわゆる「腹筋が割れている」状態になります。そのように見えるのは、筋肉の部分が鍛えることで盛り上がり、段差が協調されるからです。
外腹斜筋(体を前に曲げたりねじったりする働き)
腹筋のひとつで、体の側面から腹部の前面にかけて存在する筋肉です。
腹直筋と同様の働きに加え、体を横に曲げる働きや、腹部をねじる働きもあります。腰のくびれをつくりたいときに、鍛えたい筋肉でもあります。
内腹斜筋(深層部にある筋肉)
内腹斜筋は、外腹斜筋の内側にある筋肉で、外腹斜筋などとともに内臓を収めるために働きます。