世界中で大ブームのCBDって何?

世界各国で今、大ブームとなっているCBDは、多くの人に求められ評価されています。アメリカではゴールドラッシュならぬグリーンラッシュが来ているとも言われておりハリウッドスターやセレブが競って様々な形でCBDを健康や美容のために使っております。

けれど日本人は、CBDが大麻草から採取された成分だと聞いた途端に驚かれ、拒絶される方もいらっしゃいます。まだまだ日本では大麻草は危険ドラックだと思われている方がたくさんいらっしゃいます。しかし大麻草は古来から医療につかわれていた植物でありけっして危険なものではありません。

それどころか、大麻草から採取することができる機能成分のCBDは、1990年にカンナビノイドシステムが発見されてから、痛みや炎症を緩和、不眠症を改善、ガンやてんかん、認知症、難病など数多くの病気や症状に効果があることがわかり、世界中で研究されはじめました。

このページでは、今後ますます注目されるだろうCBDについてご紹介しております。

今話題のCBDって何?

CBDというのは、大麻草(ヘンプ)から採取された成分のことをいいます。この成分はカンナビノイドと呼ばれます。CBDオイルは植物から抽出されたCBDをココナッツオイルやオリーブオイルなどのキャリアオイルと混合した製品です。

CBDやCBDオイルは摂取することで体に様々な効果をもたらします。疼痛や炎症の抑制、不安の緩和、精神的・肉体的緊張の緩和、睡眠の改善、食欲の改善などがあります。これらは効果・効能のほんの一部です。

現在、CBDは世界中で潜在的な可能性を秘めた天然化合物として1,000論文以上の研究が行われております。 その研究では、様々な症状に効果がある事が明らかにされつつ、海外では医薬品として利用されています。

大麻は、伝統医学や西欧医学の実践の中で数千年前から安全に使われてきた植物

大麻、マリファナ、ヘンプ、麻(リンネ、ラミー)これらは全て、大麻草のことをさしています。

人類が大麻草に触れたのは、約1万2000年前だと言われており、場所は中央アジアであったと考えられています。日本では、石器時代になります。ちょうど、農耕が始まり大麻草のあらゆる部分が生活に使われました。

例えば、茎や柄から繊維を取り、布やロープ等に使いました。根、葉、花穂は医療や宗教儀式に使いました。

種子は植物としタンパク質を提供しました。どこでも育つ大麻草は、人類が最初に栽培した農耕作物の1つだったのです。

日本では採取する部分により合法・違法とされている

大麻草は奇跡の植物ともいわれているのですが、その後不運な歴史を辿り、人々の頭には「危険、怖い植物」というイメージが定着してしまいました。この大麻草の歴史については、別のページでご紹介しておりますので参考にしてください。

現代の日本で大麻草は、「大麻取締法」という特別法により厳しく規制されております。現在、世界各地の国々で大麻が合法化されてきておりますが、規制の基準は国により違います。

日本の大麻取締法では、

〇 花・葉から抽出したものは違法

〇 茎・種から抽出したものは合法

と抽出される部位で規制しています。

一方、ヨーロッパやカナダ(2018年10月17日解禁)などは、THC(大麻草から抽出される成分)の量で規制しています。

現在、合法とされるCBDについては、摂取することは合法でも栽培することは禁じられているため、アメリカやヨーロッパ等から輸入して、国内で販売されています。

タイでは、2019年に医療用大麻の栽培が合法化されましたが、みなさん誤解されているのは、タイであれば誰でも栽培して販売できるのか?といえば、それは認められておらず、国が指定して認可した農家だけ実験的に栽培が実施されておりますが、企業レベルで栽培・販売を認められたところはまだありません。なので、勝手に畑に植えて栽培して加工して販売することは違法になりますので注意してくださいね。

ただし、日本と同じで海外から輸入したCBDオイルを使用して、ライセンスのあるスパ等でトリートメントを行うことは問題なく、当店でもメニューがありますので、興味のある方は是非、受けていただきたいと思います。

なぜCBDが注目されるようになったのか? (生物学的システムの大発見!)

近年、違法とされてきた大麻草の栽培や使用を、アメリカをはじめとしてヨーロッパやカナダ、そしてアジアではタイ等で合法化されるようになったのはなぜでしょう?

それは、非常に重要な生理的システムが新たに発見されたからです。

大麻草に含まれる薬効成分を受け取り、分解し、利用するための生物学的システムが、人間(哺乳類、魚類、爬虫類、両生類、鳥類、ミミズ、ヒル等)には、もともと備わっていることがわかったのです。

私たちの身体は、大麻草が作り出したファイトケミカルなすばらしい化合物を、もともと使うようにできているのです。このことは長い間ほとんどの人がしりませんでした。それどころか、ほとんどの医師も知らなかったのです。そこには、大麻草をめぐる社会的な歴史が複雑に絡んでいるせいでもありますが、長い間、このシステムことは発見されずにいました。

このスステムのことをエンドカンナビノイド・システム(内因性カンナビノイド・システム)といいます。カンナビノイドとは大麻草の中にある成分のことなので、簡単に言えば「カンナビノイドを受け取るシステム」ということになります。

そして、このシステムは、私たちが気候や病気、ストレスなど、様々な外敵からの影響を受けてもすぐに修復し、健康を維持していくことができる生きるために非常に重要なシステムになるのです。

エンドカンナビノイドシステムとは?

上記でも触れましたが、エンド・カンナビノイド・システム(ECS)とは、わたしたちの身体に本来備わっている身体調節機能のことです。

外部から肉体的・精神的なストレスを受けたときに体内のバランスを取り戻し、心身の健康状態を調節することで、病気や老化を防ぐ働きをしています。

食べる、眠る、リラックスする、免疫機能を上げる、記憶力を良くする等、あらゆる動作の調整にエンドカンナビノイドシステムは関係しています。

最近の研究では、エンドカンナビノイドシステムは外部から強いストレスを受けたり、加齢に伴う老化によってエンドカンナビノイドシステムの働きが弱り、いわゆる「カンナビノイド欠乏症」になると、様々な疾患になる事が明らかになってきています。

CBD=カンナビジオールは、これらの全身にある受容体(CB1、CB2)に直接的に働きか けることで、本来のエンドカンナビノイドシステムの働きを取り戻すことができると言われております。

エンドカンナビノイドは、「アナンダミド」、「2-AG」をはじめとする「内因性カンナビノド」と、それらと結合する「CB1」「CB2」受容体などで構成され、全身に分布しています。

内因性カンナビノイドとは?

内因性カンナビノイドは、私たちの体内で作り出される化合物で、2-AG や アナンダミドが挙げられます。これらは、1990年に発見されました。

オメガ3脂肪酸をはじめとする脂肪酸を助けとして作り出され、内因性カンナビノイドは細胞にあるカンナビノイド受容体と結合し、エンドカンナビノイドシステムに作用することで心身に影響を与えます。

カンナビノイド受容体とは?

CB1、CB2と呼ばれるカンナビノイド受容体は、カンナビノイドを取り込むことに特化した受容体で、人間や哺類の身体中に分布し、それぞれ異なる働きをしています。

CB1受容体が活性化されると、痛みや不安の緩和、感情のコントロール、幸福感を感じる、などといった作用があり、CB2受容体が活性化されると免疫機能の調整や抗炎症作用などの働きをします。

内因性カンナビノイド欠乏症が病気の原因に!?

エンドカンナビノイドシステムが身体の多くの機能に影響し重要な役割を担っていることを説明しましたが、エンドカンナビノイドシステが上手く働かない状態、「カンナビノイド欠乏症」に陥っている人も多くいるといわれています。

カンナビノイド欠乏症では、体内で十分な内因性カンナビノイドが生成できない、もしくは調節できないことで、エンドカンナビノシステムの働きが弱まってしまうため、様々な疾患の原因となってしまいます。

CBDオイルの効能

では、具体的にCBDオイルには、どんな効能があるのでしょうか?

2013年の研究では、CBDが吐き気・嘔吐を軽減し、発作を抑制し、不安、うつ、そして精神疾患にさえも効くことが分かりました。また神経変性疾患に効く可能性がある抗炎症作用、抗腫瘍作用、抗酸化作用なども持つことが分かっています。

CBDが持つ効能のうち代表的なものを紹介したいと思います。

痛み・炎症の緩和

CBDの効能のなかで、最も認知されているのは鎮痛作用です。

CBDは疼痛伝達経路におけるニューロンの信号伝達を抑制することで痛みの調節に有益であることが、研究で証明されています。2012年に発表された研究では、 マウスを使った実験で、CBDは鎮痛耐性を起こすことなく慢性的炎症および神経障害痛を大いに抑制したことが分かりました。

しかも従来の鎮痛剤のような中毒性が無いのが魅力的です。
例えばイギリスなどでは、多発性硬化症の神経障害性疼痛や痙縮の治療薬として、THCとCBDを用いた口腔内スプレー薬サティベックスが使用されています。

不安を軽減

CBDには、気持ちが落ち着く、リラックスできる等の効果があります。

不安障害を持つ動物モデルや健康的な被験者を使った研究では、CBDの抗不安的効果がはっきり示されました。CBDは社会不安障害を持つ患者の不安を軽減することが示され、研究者は、パニック障害、強迫神経症、社会不安障、PTSDなどに関しても有効とある可能性があると示唆しています。

また、このリラックス効果のために、睡眠障害にも効果的と言われることも多いです。当店で行っているトリートメントでは、開始からほぼ5分程で、皆様心地よい眠りに落ちられます。そして、目覚めたときは、久々に感じる爽快感だという感想を述べられます。

発作症状を抑制

CBDが脚光を浴び始めたのは、CBDがてんかんの発作抑制に効果的であることを取り上げたドキュメンタリー『Weed(大麻)』がきっかけでした。

2013年にアメリカCNN局で放送されたこの番組では、てんかんの重症型であるドラベ症候群を患う少女が、CBDを豊富に含む大麻のおかげで1週間に数百回あった発作がゼロになったという衝撃の事実を取り上げました。

それ以来、数多くのてんかん患者、特に難治性てんかんを患う子供の両親が、CBDに注目しています。

動画は、CBDオイルによりてんかん発作が劇的に改善したシャーロットちゃんの動画です。(残念なことに2020年4月にコロナウイルスで13歳という若さで亡くなられました。彼女の病との闘いはCBDオイル解禁に向け世界を揺るがしました。ご冥福をお祈り申し上げます。)

神経保護効果

CBDは神経保護効果を持っています。アメリカ政府がCBDの神経保護作用について特許を所有しているくらいなので、これは信頼できる事実だと言えるでしょう。

小児てんかんでは、頻繁に起こる発作のために脳に損傷が起こり、発育が遅れることがよくあります。

CBDはこの脳損傷を修復する可能性があることも注目されています。同じようにアメリカでは、脳に損傷を起こしがちなアメフト選手や格闘技選手にも、CBD愛用者がいるようです。

抗精神病効果

CBDの効能の一つには抗精神病効果がある、と研究で示されています。

大麻を使用しすぎると精神病になる、と言われているのとは真逆の効果であり、この点は今後非常に重要な点だと言えます。多くのエビデンスを待ちたいと思います。

現在示されている研究結果では、CBDは非定型抗精神病薬に似た薬理学的特性を持つことが確認されているようです。

海外では現在、統合失調症に対するCBDの抗精神病効果について研究されています。

がん治療に役立つ

複数の科学報告書において、CBDの効能にがん細胞の転移、接着、浸潤を抑制する抗増殖、プロアポトーシス効果が含まれることが実証されています。

2006年に発表された研究では、CBDがさまざまな乳がん腫瘍細胞株の成長を強く・選択的に阻害し、また非がん性細胞に大幅に弱い効力を見せることが初めて分かりました。

またがん、特に化学療法を受けた際の吐き気・嘔吐を抑制する効果があることも分かっています。

抗酸化作用

CBDは優れた抗酸化作用を持つと言われています。これはアンチエイジングに通じるため、美容面での効果が非常に期待されています。

実際、アメリカではCBDオイルを取り入れたスキンケア製品がいろいろ発売されており、ハリウッドセレブや俳優達の間で大ブームが起こっているそうです。

安倍元総理の奥様が使われていることでも話題になりました。

 

内因性カンナビノイド欠乏症にはCBDオイルが効果的です

CBDは、身体に様々な悪影響を及ぼしてしまう「カンナビノイド欠乏症」に効果をもたらすことで、数多くの疾患を治療する可能性があると考えられて
います。CBDは、体内で十分につくられず不足した内因性カンナビノイドの代わりとなる働きをし、ECSを整えます。

さらに、CBDは肥満や糖尿病の原因となる過剰なECSの働きを抑える作用もあるとされています。こうした作用により、CBDは200以上の疾患に効果があると考えられています。

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