首の痛みにひそんでいる病気

このページでは、首の痛みにひそんでいる主な病気を、痛む場所別に紹介しております。

首の痛みは単なる首コリだと考えられがちです。首コリだと考えて、タイマッサージなどのマッサージを受けることでかえって悪くなる病気もあります。

「普段と異なる痛み」「動けないほどの痛み」「痛みが長く続く」「似たような痛みが何度も繰り返される」といった場合は重い病気が隠れていないか確認が必要です。自己判断せずに、まずきちんと医師の診察を受けましょう。

医師の診断の結果、あるいは治療後に、理学療法によるリハビリ・セルフケアが可能場合は、バンコクリンパマッサージ&理学整体スパRENEの理学療法士にご相談ください。

首 全般の痛み

変形性頚椎症・頸椎椎間板ヘルニア

頸椎(首の骨)の椎間板や骨、靭帯の変形により、神経が圧迫されて痛みが出る病気です。首の痛み以外にも手や足にしびれや痛みが出る場合もあります。MRI検査が必要であり、治療は温熱療法や消炎鎮痛薬の投与、カラーを装着する場合もあります。痛みがひどく、歩行障害がある場合など、重度の際は手術も行います。

頸椎症性神経根症

変形性頚椎症や頸椎椎間板ヘルニアなどによって、神経が圧迫されたり炎症を起こしたりして、首から肩、肩甲骨まわり、腕や指まで強い痛みやしびれ、麻痺を生じる病気です。「肩こり」の原因となる場合もあります。多くの場合、頭(首)を反らすと痛みやしびれが悪化します。レントゲン検査やMRI検査が必要です。症状に応じて消炎鎮痛薬、神経治療薬のリリカ、ビタミンB12、筋弛緩薬などを用いた治療が行われます。

首 前面の痛み

胸鎖乳突筋炎

首の前面、左右にある胸鎖乳突筋の炎症です。首を左右に傾けたり回したりすると、強く痛みます。消炎鎮痛薬の湿布やクリーム、内服薬をつかいながら、ストレッチや体操で少しずつ動かしていきます。指圧やマッサージをするとかえって筋肉が痛む場合があります。

甲状腺の病気(甲状腺がん)など

首の前面中央に腫れがある場合、甲状腺の病気の可能性があります。中には甲状腺がんの場合もあるので、一度、専門の内分泌かを受診してください。

首 側面の痛み

リンパ節炎

首の側面には、身体の免疫機能に関わるリンア節が通っています。風邪や耳鼻科・口腔外科的な感染から、首側面のリンパ節が腫れることがあります。この原因が炎症の場合はリンパ節炎といい、触ると痛みを感じることが多く、風邪などの病気が治れば腫れもひきます。リンパ節にしこり(腫瘤:しゅりゅう)がある場合、抗生剤を投与するとなくなり、リンパ節炎と診断がつく場合があります。しばらくしてもしこりの大きさが変らないときは、リンパ性の悪性腫瘍の転移も十分ありうるため、耳鼻科、内科などを受診してください。

耳下腺炎・顎下腺炎

首の側面、顎の下あたりに痛みがある場合、耳下腺炎もしくは顎下腺炎の可能性があります。耳下腺、顎下腺とは唾液を分泌する器官で、それらが何らかの影響で炎症を起こし、痛みや腫れを生じます。唾石(だせき)という石が管をふさぎ、痛みを出している場合もあります。顎の下あたりに痛みがある、または物を飲み込むときに痛みを感じる場合は、まず耳鼻科を受診してください。

首 背面中央の痛み

頸椎棘上じん帯の炎症・捻挫

首の背面中央付け根あたりに痛みを感じる場合は、首の骨の背面中央についている棘上じん帯が炎症または捻挫を起している可能性があります。

棘上じん帯は、首の骨を安定させるじん帯です。パソコンやスマートホンの操作など、同じ姿勢を長時間続けた場合で変な寝方をした翌日などに起こります。

消炎鎮痛薬の服用や湿布、クリームを使用した治療を行います。指圧やマッサージは逆効果になります。痛くとも体操やストレッチでゆっくり静かに動かし、可動域を広げていくのが効果的です。

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