理学療法士ってどんな仕事なの?
理学療法士はPhysical Therapist(PT)とも呼ばれます。バンコクRENEスパのスタッフは、タイの女性理学療法士達です。
日本では、理学療法が欧米のように予防医学療法として身近にあるわけではないため、理学療法と言われて思い浮かぶのは「リハビリテーション」ではないでしょうか?
理学療法士の仕事を簡単に説明すると、「ケガや病気などで身体に障害のある人や障害の発生が予測される人に対して、基本動作能力(座る、立つ、歩くなど)の回復や維持、および障害の悪化の予防を目的に、運動療法や物理療法(温熱、電気等の物理的手段を治療目的に利用するもの)などを用いて、自立した日常生活が送れるよう支援する医学的リハビリテーションの専門職」になります。
治療や支援の内容については、理学療法士が対象者ひとりひとりについて医学的・社会的視点から身体能力や生活環境等を十分に評価し、それぞれの目標に向けて適切なプログラムを作成します。
理学療法士は運動機能回復のスペシャリストです
理学療法士を一言でいうならば動作の専門家です。
理学療法士は、立ち上がる、起き上がる、歩く、寝返るなど、基本となる体の動作のリハビリテーションを行います。
関節 可動域の拡大、筋力強化、麻痺の回復、痛みの軽減など運動機能に直接働きかける治療法から、動作練習、歩行練習などの能力向上を目指す治療法まで、動作改 善に必要な技術を用いて、日常生活の自立を目指します。
例えば、平行棒を使っての歩行訓練、ベッドから起き上がる動作の訓練などのリハビリテーションがあげられます。
しかし、超高齢社会を迎える日本において、理学療法士は機能の回復を図るだけではなく、「健康を維持する」「悪化を予防する」事などを目的としての活躍も求められています。
理学療法士は国家資格であり、免許を持った人でなければ名乗ることができません。
理学療法士の活躍の場は、病院、クリニック、介護関連施設等の医療・福祉分野を始め、中には専門性を生かし、プロスポーツのチームに属している理学療法士もいますし、タイでは、当店のように運動機能の回復にとどまらず「姿勢の改善」や「オフィスシンドロームの治療」等を行うため、スパやサロン等で施術を行う理学療法士もいます。
理学療法士は、健康推進、スポーツ医学、スポーツトレーナーなどの分野にも広がり、これからも必要とされていく職業のひとつです。
日本の理学療法とタイの理学療法の違い(タイの理学療法士は医学学位が必要です)
日本もタイも理学療法を行うためには「理学療法士」のライセンスが必要です。
どちらの国も理学療法士は「国家資格」になります。
ただ、違うのはタイは「必ず4年生の医科大学を卒業して医学学位を取得していること」という条件があります。
日本は、養成学校を卒業することでライセンスの受験資格を得ることができます。
さらに、アメリカ等では、博士号をとらないと理学療法士にはなれません。
そのため、アメリカでは理学療法士は弁護士と同じ位の職業的地位があり、タイでもかなり高いステータスを持つ職業といえるのです。
また日本の理学療法士は、医師の指示がなければ理学療法を行うことができませんが、タイでは理学療法士独自の判断で理学療法の治療を行うことができます。
さらに、違うところは、日本は一度ラインセスを取得すれば更新は必要ありませんが、タイでは5年ごとライセンス更新のための試験があり、その試験に不合格となればライセンスの延長ができません。(そのためタイでは元理学療法士という人も多くおります。もちろん元がつくと給料面で大きな差がありますし、治療行為はできなくなります)
また更新の資格を得るためには、5年間の間に様々なトレーニングを受けて、50点という点数を取得しないといけないという厳しい条件があるのです。
トレーニングの内容は、急性期ケア、水治療、心肺系、電気治療・褥創ケア、教育、高齢者、ハンドリハビリテーション、保健政策・管理、ホームケア、神経、癌治療、整形外科、小児科、開業、研究、スポーツ、ウーマンズヘルス等に及ぶことから、ラインセンス修得後も非常に幅広い専門理学療法分野での知識を求められるのです。
けれど、このトレーニングを受けることにより、理学療法士、個々のスキルが高くなっていきます。
さらに、これらのトレーニングの他に、「新人教育プログラム」→「認定理学療法士」→「専門理学療法士」などの教育ライセンス制度があります。これらのライセンスを持つことで、チーフやマネージャー等の役職に就くことなどができ、給料面でも好条件の職場で働くことが可能となります。(バンコクRENEスパの理学療法士は、一番高いスキルの専門理学療法士のライセンスを取得しております)
また、医科大学では英語の論文で勉強を行い(タイの理学療法士は、筋肉の名前や医学専門用語はすべてタイ語ではなく英語で覚えています)解剖授業や手技トレーニング等、大学時代に多くの実践を積むため、基礎学力のレベルが日本とは大きく違います。
英語での論文だと、関連分野の論文数が、その国の言語に翻訳されたものとは比べものにならないくらい多いことから、英語でスラスラ論文を読めると、一気に専門知識の幅が広がり、臨床で結果を残せる臨床家になれる近道だと思います。
タイでは、リハビリテーションに対する考え方が、国民レベルで日本とはかなり違うため、障碍者に対しても社会全体が非常に優しいと感じます。(仏教国とうい側面もあるとは思いますが、ただインフラ面では全然ですが)
さらに、治療の内容ですが、タイの理学療法は急性期から予防的アプローチに至るまで、かなり幅広い分野で理学療法士がかかわるり、また責任が大きいのが特徴です。
タイの理学療法士は、開業権を有しているため、病院等で経験を積んだ後に、治療院を開業される方も多く、また当店の理学療法士のように、スパ等で専門的知識を活かして美容面も含めた施術に当たるケースも増えています。(当店の理学療法士は、リンパフェイスマッサージ、ディープティッシュマッサージ等の資格を取得しています。)
さらに、将来、自分で開業するために、鍼灸師の資格やカイロプラクティックの資格を取る理学療法士も増えています(当店のマネージャーの理学療法士は、2年間休業して、鍼灸師ライセンスと取るために台湾に留学中です)
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