首と肩のしくみを知りましょう!!
首は体重の10分の1(成人で概ね10ポンドのボーリングの球位の重さ)を占める頭を支えています。
さらに腕は左右約3㎏ずつあり、この腕を吊り支えているのが肩です。
これだけの重さの負荷が、毎日毎日、首と肩にかかっているので、首や肩こりが日常的に起こるのは当たり前のことだともいえます。
首と肩の仕組みを知れば、首や肩をしっかりとケアしてあげなければいけないことが分かっていただけると思います。
肩まわりの筋肉(首と肩は筋肉で繋がっています)
肩は、胴体と腕をつなぐ関節です。
上の図のように、肩の骨(肩甲骨)のくぼみに腕の骨(上腕骨)の丸い骨頭が収まり、いろんな方向に動く構造になっています。
この丸い骨頭を持つ関節のことを「球関節(きゅうかんせつ)」と言います。
さらに、この肩甲骨が胸郭(きょうかく):肋骨(ろっこつ)の上を滑って上方に動く構造になっています。
いろいろな腕の動きに対応する肩甲骨ですが、実は胴体の骨と直接つながっておらず、さまざまな筋肉によって支えられています。
体重50㎏の人で腕の重さは3㎏と言われています。肩(肩甲骨)周辺の筋肉は、この重い腕2本に加え、体重の10分の1を占める頭を支える働きもしているのです。
首と肩のために連携する主な筋肉とは?
頭を支える、腕を吊る、胸を動かす、肩を動かす、肩(肩甲骨)を動かすなど、首・肩周辺にはさまざまな動きに対応するため、多くの筋肉が存在しています。主な筋肉は上の図の通りですが、それぞれの筋肉がどの動きに対応しているのかを色で分けて示しました。
頭を支える
僧帽筋・頸板状筋・胸鎖乳突筋・頭半棘筋・肩甲挙筋等
腕を吊って支える
肩甲挙筋・大菱形筋・小菱形筋・僧帽筋
腕を動かす
三角筋・大胸筋・前鋸筋・広背筋・大円筋・棘上筋・僧帽筋・棘下筋・肩甲下筋
肩を上下させる
【上げる】僧帽筋・肩甲挙筋・大菱形筋・小菱形筋
【下げる】僧帽筋・小胸筋
肩を前後に動かす
【肩を前に出す・肩甲骨を外に開く】前鋸筋・小胸筋
【肩を後ろに引く・肩甲骨を内に寄せる】僧帽筋・大菱形筋・小菱形筋
肩を回す
【前に回す】僧帽筋・前鋸筋
【後ろに回す】大菱形筋・小菱形筋