ひざが「動き始めにひどく痛む」 「伸び・曲がりづらい」

正座がしずらい、階段を下りづらい、雨の前の日などに痛む、動き始めや歩き始めが痛い・・・など、ひざの痛みは歩行や座ったり立ったりする動きに大きく影響するため、痛みがあるととても辛いものです。

ひざの痛みは様々な原因が考えられますが、ここでは関節軟骨の摩耗による変性で痛みが出る「変形性膝関節症」について説明しております。

動きがわるいとたちまち困る・・人体最大の関節「ひざ」

ひざ関節に痛みや腫れがある、特に動き始めに痛み、動き出すと少しはましになる、ひざ関節の曲げ伸ばしがしずらい・・・といった症状がある場合は、変形性膝関節症である可能性があります。

これは、ひざ関節が、加齢や使いすぎ、または怪我や感染などの原因により変性してしまった状態をいいます。

最初に軟骨がすり減り、シンオウすると骨まで編成し、夜間寝ていても痛むようになってしまいます。

治療としては肥満傾向の人は体重をコントロールすることです。そして重い物を持たない、飛び跳ねない、冷やさない、怪我をしない、運動しすぎないことを心がけます。

そして何より大切なのは、関節に作用する筋肉を鍛え、関節を守る筋肉のサポーターを作ることです。

痛みがひどいときは湿布や塗り薬を使用し、それでもつらいときは潤滑と軟骨の栄養の両方に効果があるヒアルロンの関節内注射をします。サポーターなどの関節補助装具を使用するのも効果的です。

関節の変性が強く、日常生活に支障がある場合は、手術を行います。

すり減った軟骨を再生するとされるサプリメントのグルコミサンやコンドロイチンなどについては、世界中で調査や研究が行われたものの、軟骨の再生には効果がないといわれています。

ひざを安定させて痛みを軽減してくれる主な筋肉

大腿四頭筋(4つの筋肉の総称) 〰膝を強力に伸ばし、あらゆる動きに使われる〰

大腿四頭筋は、ひざを協力に伸ばし、あらゆる動きに使われる筋肉です。太ももを前から触ったときに触れる筋肉の大部分が、大腿四頭筋です。筋肉が起こる場所が4つに分かれており、大腿直筋、外側広筋、内側広筋、中間広筋の4つの筋肉の総称です。この4つの筋肉はひざの前面にある膝蓋骨(しつがいこつ)に集まり、頸骨(けいこつ)の前面に付着しています。大きな筋肉であり、歩く時や走る時、ボールを蹴る時などのように、ひざを強力に伸ばす動きをします。

〇 大腿直筋(だいたいちょっきん)

大腿四頭筋の中心にある大きな筋肉です。ひざを伸ばすとき、または股関節を曲げる時にも働き、立ち上がりや歩行時に活躍します。

〇 外側広筋(がいそくこうきん)

太ももの外側にある大きな筋肉で、主にひざを伸ばすときに動きます。立ち上がりや歩行時、走行時に活躍します。

〇 内側広筋(ないそくこうきん)

太ももの内側にある大きな筋肉で、外側広筋と同様、ひざを伸ばす際に働きます。立ち上がりや歩行時に活躍します。

〇 中間広筋(ちゅうかんこうきん)

太ももの前面、およびその深層にある筋肉です。他の大腿四頭筋と同様、ひざを伸ばす際に働きます。立ち上がりや歩行時に活躍します。

ハムストリング(3つの筋肉の総称) 〰膝を曲げる働きをする太ももの裏の筋肉〰

太ももの裏側にあるハムストリングは、大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋の3種類の筋肉の総称です。膝を曲げたり、脚を後方に振ったりする働きに使われます。

〇 大腿二頭筋(だいたいにとうきん)

太ももの裏側の最も外側にある大きな筋肉で、主にひざを曲げる際や脚を後ろに振る際に働きます。また、股関節を伸ばす際、前傾した状態を起すときなどにも活躍します。

〇 半腱様筋(はんけんようきん)

太ももの裏側で、半膜様筋を覆うように走る筋肉です。主にひざを曲げる際や、脚を後ろに振る際に働きます。前傾した状態を起すときなどにも活躍します。腱の部分が長いことも特徴です。

〇 半膜様筋(はんまくようきん)

太ももの裏側で、最も内側にある筋肉で、主にひざを曲げる際や、脚を後ろに振る際に働きます。また、股関節を伸ばす際、前傾した状態を起すときなどにも活躍します。

ひざの構造図

ひざを構成する大腿骨と脛骨の関節面は、弾力性がありかつ滑らかにすべる関節軟骨で覆われています。2つの骨の間には、半月板と呼ばれる2つの軟骨が入っています。

変形性膝関節症の改善策

無理のない範囲で体操をしましょう

ひざが痛いと動くことに対してためらいが出てしまいますが、あまり動かさずにいると、ひざ関節まわりの筋肉やじん帯、軟骨などが少しずつ弱く、硬くなってきます。

弱くなったひざ関節は少しの刺激でも痛みを感じるようになり、より動くことに抵抗が出てしまいますので、少しずつでも運動をしましょう

いきなり動かさないようにする

痛みは、ひざの動かし始めに出やすいので、普段の生活の中で、いきなり動くことを避けましょう。

立ち上がるときや歩き始めはゆっくりと、階段を上がり下りする際には、あわてずゆっくり上がり下りするようにしましょう。

なるべくひざの捻挫などのケガをしないようにする

ひざ関節をひねったりして捻挫などのケガをすると、関節軟骨に傷がついて、変形性膝関節症が悪化しやすくなります。

また、じん帯がゆるむとひざ関節がぐらぐらになり、変形が進みやすくなってしまいますので気をつけましょう。

普段から冷やさない、入浴時にストレッチをする

冷えは、血行を悪くし、ひざの痛みにもつながります。お風呂ではぬるめの湯舟につかり、ひざの曲げ伸ばしをしましょう。

また、寒い時期や夏場の冷房でひざが冷えないように、下着やひざかけを工夫しましょう。

バンコクリンパマッサージ&理学療法スパRENEので受けることができるひざ関節の治療

② 理学整体超音波治療 

理学療法の治療で行う整体であり、ひざ関節まわりの表面の筋肉から深層部の筋肉へと順番にアプローチして弛めていきます。ひざ関節は脚の筋肉に連動しているため、ひざ関節だけを治療するのではなく、痛みの原因となる脚の筋肉系の治療が必要となってきます。ひざに関しては慢性の痛みが多いことから、超音波治療などを合わせて行い治癒速度を早くします(7倍ほど早くなります)。ひざ関節の場合は3回程度の施術が必要となるケースがほとんどです。年齢や症状が出てからの期間にもよりますが、ほぼ痛みがない状態にまで改善できます。変形関節症の症状が重度の方は、理学療法では治療できないケースがありますので、その場合は整形外科での治療をお勧めさせていただきます。

理学整体 60分 1500バーツ、超音波療法 1部位 250バーツ

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