慢性的に痛みがある方は、身体のあちこちに見られる硬いしこりや押すと響くような痛みを出すポイントがあるのをご存知だと思いますが、それはひょっとしたらトリガーポイントかもしれません。
トリガーとは「引き金」という意味で、ピストルの引き金を引くと、弾が遠くまで飛ぶように、トリガーポイントを押すと痛みをそこから離れた部位で感じる事から名付けられています。
つまりトリガーポイントとは、ある箇所を刺激すると、離れた部位で痛みを感じる場合もある「痛みの原因」です。
例えるならば、腰痛の原因は腰ではない。痛みの原因となる箇所のことです。
バンコクRENEスパでは、初期のトリガーポイントに対する治療も行っております。
トリガーポイントには、いくつかの診断基準があり、当店の理学療法士によるチェックにより、あなたの身体の硬いしこりがトリガーポイントかどうかを判断することができます。
トリガーポイントの疑いを持たれている方は、是非、ご相談ください。
トリガーポイントって何?
トリガーポイントは、最新の定義では「過敏化した侵害受容器」といわれています。
正常な組織を損傷するか、損傷する恐れのある刺激(=侵害刺激)に反応する受容器が、過敏になった状態のことです。
トリガーポイントは、関連痛や知覚過敏(しびれ)・違和感といった症状のほかに、感覚鈍麻・発汗・めまいなどの自律神経症状を引き起こすこともあります。
トリガーポイントは神経の走行とは関係のない所で痛みを感じるため、「神経痛」ではなく「関連痛」と呼ばれています。
現在、トリガーポイントが起こすこの「関連痛」が、医療機関をはじめ、痛み医療に関わる方に知られていないため、痛む場所への治療に終始することとなり、長年痛みで苦しまれている方が多いことの背景となっています。
トリガーポイントがよく発生する部位は、
*筋肉が骨に付着する部分
*筋肉と筋肉が連結する部分
*筋腱移行部、また力学的にストレスのかかりやすい場所
などです。
そして、その多くは筋膜に存在します。最近では、特に重積した(厚くなっている)筋膜にあることがわかってきました。またトリガーポイントは筋膜以外に、腱・靭帯・脂肪などの結合組織=Fascia(ファシア)にも存在します。
トリガーポイントの歴史
約5300年前の人類最古の冷凍ミイラとして知られている「アイスマン」の背部や下肢には、刺青の跡があります。
その位置は現代でいう「ツボ(経穴)」に一致しており、経穴治療をした痕であると推測されています。その後、古代中国でも鍼を用いて皮膚・筋肉を刺激する治療が3000年以上前に開始されました。
西洋でも、筋肉から生じる関連痛は、1938年に John Kellgren によって報告されており、1988年にはアメリカ合衆国元大統領ジョン・F・ケネディの主治医、Janet G.Travell と共同研究者の医師であるDavid G.Simons が、筋膜性疼痛症候群(Myofascial Pain Syndrome; MPS)の概念を提唱しました。
1500年代 Guillaume de Baillousが筋痛疾患に関して報告
1816年 Balfourが痛みを伴う筋肉内の硬結に関して報告
1843年 Froriepがリウマチ患者の筋肉内にある硬結(過敏点)について報告
1904年 Gowersが硬結を作り出す結合組織炎について報告
1921年 Schadeが筋硬症という名称で筋硬結を報告
1938年 Kellgrenが筋肉に起因する関連痛を報告
1942年 Travellがトリガーポイント(trigger points)という言葉を使用
1983年 TravellとSimonsがトリガーポイントを書籍にまとめ体系化
エコーの進化によりトリガーポイントが注目されるようになる
最近まで、トリガーポイント治療の効果は一定ではありませんでした。この原因は、医師が患者の訴える関連痛の部位だけに注射していることが多いためでした。
本来は、患者が自覚しにくく症状の原因となっているトリガーポイントに治療しなければなりません。また注射をする深さも、注射の感触、患者の反応などに頼っていたため正確ではないと言われていました。
しかし、4~5年前から運動器エコーの進歩によって画像がより精密になり、トリガーポイントが存在することが多い筋膜の重積が鮮明に見えるようになりました。
また、生理食塩水を使って筋膜をリリースする方法が非常に効果的であるという事実が、臨床医の間で広まりました。
タイ国でも、このトリガーポイントは臨床医や理学療法士の間で注目されており、当店の理学療法士もトリガーポイントの治療方法を学び取得しております。
当店ではエコー診断はしておらず、理学療法士により、トリガーポイントの診断項目に基づき診断していきます。
治療は、筋膜リリース等理学療法の手技治療になり、初期のトリガーポイント治療にはコストもかからず、とても有効的な療法になります。
それでも改善しない場合は、生理食塩水の注射治療を選択されることをお薦めします。
トリガーポイントの特徴
トリガーポイントには4つの特徴があります。
① 索状硬結上に限局
筋膜内に見られるピーンと張ったロープ状になった部分に限られます。
② 関連痛
トリガーポイントを強く圧迫すると、トリガーポイントとは違う部位で痛みを感じます。
例えば、もっとも遠くまで痛みを放散するのはヒラメ筋トリガーポイントで、同側の頬に痛みを感じさせます。
つまり「頬が痛む」からと言って頬の治療をしても痛みは軽減せず、ヒラメ筋のトリガーポイントを弛めると痛みが緩和するという事です。
③ ジャンプサイン
トリガーポイントを圧迫すると飛び上がるほどの痛みを発することがあります。
④ 自律神経が反応する
知覚症状、運動症状および自律神経症状として、鳥肌が立ったり発汗するなどの自律神経反応を引き起こす事があります。
バンコクRENEスパの理学療法士はトリガーポイントの治療ができます
バンコクRENEスパの理学療法士は、トリガーポイントの治療方法を学び修得しておりますので、通常の整体治療の中でトリガーポイントを診つけるケースもあれば、トリガーポイントと診断されたけれど、注射による治療が怖いと言われるお客様等の治療等に当たっております。
筋膜性疼痛症候群(Myofascial Pain Syndrome; MPS)と診断されたお客様には、理学療法では改善できないケースもありますので、注射治療をお薦めしております。
当店で可能なトリガーポイントの治療法は、理学整体、ディープティッシュマッサージ、超音波・電気刺激治療等です。
タイの医学大学を卒業して、医学学位と国家資格を持つ理学療法士が行う整体治療です。オフィスシンドロームの治療(肩こり、首こり、眼精疲労、片頭痛等)、関節炎、腱鞘炎、五十肩などの治療の他、姿勢を良くしたい、柔軟性のある筋肉にしたいという方にもおすすめです。筋肉の状態により、超音波療法や電気療法等も併用して行います。
表面を撫でる従来のマッサージと異なり筋肉・骨格系と体の表層から深層までのあらゆる層に働きかける、様々なテクニックを組み合わせて用いるマッサージです。解剖生理学に基づき確立されたマッサージであり、身体の表層から一層ずつ働きかけていくことで、対象の筋肉に到達することができるため、症状の起因する対象の筋肉に到達することができるため、症状の起因する筋肉の持つトラブルに働きかけるスタイルのマッサージになります。
超音波療法は、サッカー選手のデビット・ベッカム選手や野球の松井秀喜選手も怪我(骨折)の治療に超音波療法を行ったことで一躍有名になった療法であり、人間の耳の可聴範囲を超えた20KHz以上の周波数を持つ音波(超音波)を用いた治療法です。超音波療法は、深い部分の筋肉にまでアプローチできます。通常炎症がある間は物理療法はできないのですが、超音波療法だけは炎症組織の治癒を促進することができるため、組織の早期修復が望める素晴らしい療法です。電気刺激治療は、電流を直接人体に通じ生体反応を起こして治療効果をあげる物理療法です。腱鞘炎、腰痛、筋肉痛、関節痛、神経痛などに効果があります。
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